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僕の書いた本の中に『家族から学ぶ』という言葉が出て来るのですが
原版を読んだ方々の中には、家族から学ぶってどういうこと? 家族が
ああして欲しい・・・こうして欲しいって言わないでしょ?というのです。
確かに直接言われることはありません。 ならどういうこと?・・・ですが、
【家族ならどう感じるか?】って言ったほうが正確かもしれませんね。
一番初めに感じたのは献杯の挨拶後、一気に変る場の雰囲気と
久しぶりに会う親戚同士の会話が、故人や家族の事ではなく、極々
一般的な挨拶や近況報告を・・・ それも大声で語る人達を見て
気持ちは分かるけど 最初の5分くらいは故人を偲んだり、家族の
これからを心配する素振りくらいはあっても良いのでは?・・・でした。
その後『故人を世間に伝えたい子供の心境』や『家族の財布事情
までを考慮した葬儀の組立て』『最高の供養に費用は掛らない事』
『葬儀は大事、でも残った家族の生活はもっと大事』『死化粧をする
タイミングの事』『死化粧の仕方で家族は癒される事』など、他にも
いくつもの事を家族の目線で見る中で、学ばせて貰ったわけです。
ここまでは、ある程度の説明をすれば、納得はして貰えるのですが
難しいのは、何でこんな事に気付くのか!?ってことのようです。
この点に関しては、正直なところ本を読んでくれた方々全員が誰もが
分らないというか、気付かないというか、無意識のうちにスルーをする
だろうと言ってました。 言われてみれば、確かにそうかもしれません。
そこで、こんな方法はいかがでしょう。 例えば家族の誰かがセキを
していたらどうしますか?
① 【素知らぬふりをして そのままにしておく】
② 【水持って来ようか? 飴舐める?と声を掛ける】
今の自分はどちらでしょう? ②を選択した方は、全ての事柄に対し
同じ行動を取れば良いだけです。 誰にでも同じような言動を・・・
①を選択した方は二通りに分れるはずです。
1)本当に気付かない
2)気付いてはいたけど、知らないふりをしていた
2)の人は行動をするだけです。 人の優しさはどんなに心で思っても
言動にしないと伝わりません。 これは、愛情表現も一緒です。
人が難しいなら、犬に対して行なえばすぐに分かります。
何も言わず、何もせず、心の中だけで可愛い、可愛いって思っても
犬はなついてはくれませんが頭を撫でて、抱っこして、言葉をかけてと
言動に現せば、犬もなついてくれるはずです。
ね、だから人に対しても同じなんです。 以心伝心なんて考えてちゃ
なーんにも伝わらないままなんですよ。
つーことで、気が付いた人は『すぐに言動にする!!!』が極意です。
折角、優しい心や愛情があるのに『心では思ってるし、まぁいいかな』
なんて思っていると あとで後悔する事になるし、動かない事が普通に
なるので、そのうちに考えもしない人間になっちゃうってことです。
なので、最も問題なのは(1)の人なのです。
自分がそうだと思った人は、何かをする前に『これで良いのか?』
『自分の言動は適正か?』って自分自身を客観視する習慣を持つ
のが、少しづつ自分が変えていく方法のひとつかもって思うんです。
・・・つづく
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