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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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葬儀で数日間過ごすと、極端な分け方ですが、人は二種類の考え

方をするような気がします。

①概念?執着?の強いタイプの夫婦や家族

②こだわりの少ない夫婦や家族

①のタイプは『世間体』 『見栄』 『体裁』などを重視する人達であり

 葬儀の規模や、花の数、料理の見た目と金額、返礼品の金額等も

含めて、ありとあらゆる部分に神経を使う人達ですが、はたから見てても

疲れるだろうなって思えます。

 一方、ごだわりの少ないタイプは、無理せず、自分達のできる範囲で

行なうのが大前提のようで、我々に対しても初めから本音に近い部分

での発言をしてくれるので、対応が楽にできる傾向にあります。

 どちらが良いとか、悪いの問題ではないのですが、僕が見る限りで

思うのは、②のタイプのほうが楽に生きられるだろうということです。

 ①のタイプの人達に共通するのは【外面が良い】って事なんだと思う。

それに対し②のタイプは【内面が良い(若干違う気もするが)】ですかねぇ

って言うより【執着しない ・ 現況を素直に受け入れる】ってことかもです。

 外面が良いという感覚・・・正直、僕には良く分りません。 なぜ外面

なんて気にするのか??って思うのが本音です。 例えば、普段は殆ど

話しをしない、同じ家の中に居ても、別々の行動をしている夫婦なのに

子供の野球を見に行った時だけは、さもさもいつも話しをしている夫婦の

ように振る舞い、お互いに笑顔で会話をして、自宅に戻るといつもの全く

無関心な夫婦に戻る。 こんな人達は意外に多いようです。

でも、これって何の意味があるんでしょう? 仮面夫婦って事ですよね。

周りの人達に仲の良い夫婦だと思われても 実際が違うなら何の意味

も無いと思うのですが・・・ 疲れるだけにも思えるのですが・・・

 その点②の夫婦で内面が良いのは、理解も納得もできます。だって

夫婦や家族は毎日顔を合わせる訳だし 今の時代、子供が居たって

最後は夫婦だけの生活になるのも当たり前なのですから、夫婦間での

気遣いはあって当然で、結果として仲の良い夫婦や家族なら 日々の

生活も楽になるって訳です。 では、どうしたら夫婦で、家族で、或いは

一人で楽に生きられるかですが【執着を捨てる】って事でしょうか?

『世間体』 『見栄』 『体裁』などは全て執着から来るもの?といえる

ような気がします。 自我であったり、過去の栄光であったり、執着する

ものは色々でしょうが、何かに執着心を持って生きるより、執着を捨てて

今ある現実の中で生きるのが、人生を楽に生きる秘訣かもしれません。

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