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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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午後2時から 湯かん納棺の義を行い ドライアイスを再度取りに

行き事務所に戻ると すでに特大の棺も届いていました。 

故人の身体が大きいので 納棺をするのに必要な人手として男

6人以上は必要と話をしてあり その人手が揃うのは午後6時頃

だと言うので 明日の葬儀準備をし 午後5時過ぎに出発。。

ちょうど、夕方のラッシュで到着したのは午後6時でした。 待って

いてくれた男性陣に軽く挨拶をすると ご遺体の納棺です。

朝方、腕の部分が広がらないように縛ってはありますが不安です。

取っ手の付いた防水シートは朝と同じように 身体を横にすると、

挿し込み、、反対側に横にして 差し込んだ布地を引き出して

故人が真中になるように広げます。 続いて特大の棺を部屋に

入れますが 棺の下に置く棺台は 台車のような形をした1個で

200㎏程度には耐えられる車輪が4つ付いた特殊棺台を用意

していきました。 左右4ヶ所づつ8ヶ所ある取っ手を6人の男が

せーの、、で持ち上げて 棺の中にゆっくり下ろします。 ミシッ!

いやな音が一瞬しましたが 何とか腕の部分も棺に納まりました。

経験とは凄いものだと我ながら思います。 今朝の時点で腕部を

処置していなければ とても棺には入りません。 そうなったら大変

な事になりますが 対処した事で何事もなく進められる、、これも

経験から来るとっさの対処だったのでしょう。 これでひと安心です

事務所に戻る車の中で千明に語ったのが 僕の感じた2つ疑問

それとは別に ひとつの大きな疑問だったのです。 最初のひとつは

前回にも少し書きましたが「ドライアイスは認められません」との話

どう考えても有り得ない話で これが真夏で友引が入り火葬する

まで丸々2日間は掛ってしまう状況だったらどうする?って事です。

行政の都合で友引は火葬場が休みなのですから ドライアイスで

処置しなかったら大変な状況になるのは歴然としていますからね。

結局、この問題に関しては 申請に行った葬儀翌日には行政の

係りの人も訂正していましたので 問題はありませんでした。 ただ

もうひとつの疑問である「支払いは申請者である故人の母親に

対して行う」という部分は いまでも理解、納得できません。

多分、多くの行政では違う対処をしているはずです。 その理由は

葬祭扶助とは、あくまでも最低限の葬儀を行う為の費用が出せ

ない生活保護家庭の代わりに行政が費用を負担するものです。

だから直接火葬葬儀を行った葬儀屋さんに 事前見積りや決め

られた範囲内での費用を払えば何の問題もありませんが もしも、

請求者が家族で その人達に支払い、 その人達が別の用途に

使ってしまったら、行政は葬儀屋さんに再度支払う事になります。

葬儀社は行政からの支払いが確約されているから 葬儀施行を

行うからです。 上のようなもしもの事が起こった場合、どんなに

行政が申請者に払いましたと言っても 受け取っていない業者は

関係ない話となるからであり、、申請した家族に一旦渡すだけの

意味がないからです。 こんな話は当事者が居る前でできるもの

ではありませんので この話題になった時 すぐに話を止めましたが

行政の担当者は もう少し各行政での対応を調べて欲しいもの

だと思います。 でも、、最も大きな疑問は これ以外にあります。

生活保護が受けられない貧困家庭には 何の支援もないという

現実が多々あるからです。どんなにボロの家でも家があれば生活

保護は受けられない、、から始まり よく分らないのは自動車です。

自動車があると生活保護は受けられない、、これって多分、相当

昔に作られた基準なんだと思います。 人が亡くなった時でも同様

なのですが 自動車は財産として見なされているようで故人名義

だった物は 一旦誰かが相続をしてから廃車するという前提です。

この生活保護者の自動車も同様で財産なのでしょう。。ですが、

現実は違います。特に群馬のような自動車が交通手段の常識

という地域に住む人達にとっての自動車は消耗品だからです。

働けない、働く場所がないから収入が無く、生活保護なのに車が

無ければ 行動範囲も狭くなり より働き難い条件が増える。。。

僕らが ごちゃごちゃ言う問題ではないのかもしれませんが 理解

できない事がやたら多いのも 現実であり、事実です。・・・つづく

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生活保護家庭からの連絡ですが きっかけは2月に電話を頂いた

ご本人が筋ジストロフィーという難病で 身体の筋肉が萎縮をして

いく病気で あんしんサポートの散骨記事を見て その時がきたら

自分も散骨して欲しいとの希望でしたが 自宅に伺い話をすると、

5万円火葬支援や、、低費用での葬儀もできると分り 自分の

知り合いの人達にも そんな助けを待っていた人達は沢山いるし

教えたいとの話をして来た方が居て、 その方から教えられたとの

ことでした。 午前7時に依頼電話があり 自宅で突然亡くなり

警察の検死が入って 全て完了したので電話をくれたそうです。

ただ、時間帯が朝の通勤時間に掛るので午前9時頃に行けると

伝えると、飛び起きて準備に入ります。 その時点では ただ単に

火葬だけして欲しいとの連絡を受けていたので 棺も持っていくか

どうか迷ったのですが、、故人の体型も、、自宅の様子も、、何も

分らない状態であり とりあえずドライアイスと 枕飾り一式などの

安置に必要な最低限の物だけ持っていくことにしたのです。

電話で聞いた住所を検索しながら走り到着すると 6畳の間だけ

1階部分にある借家で 使えるのは半分ほどの空間だけです。

そこに大きな身体のご遺体が布団に寝かされていました。

簡単に挨拶をすると すぐに聞きます。「大きい方ですね身長は

どのくらいですか?」「185cmくらいかな」、、やっぱな、、身長だけ

ならギリギリ何とかなりそうですが、体型も大きい、警察の検死官

らが手を胸で組んでくれたのでしょうが、、これだと肘が左右に張り

とても棺には入らない状況です。 故人の母親に伝えます。。

「この状態だと棺に納まらないので 形を変えたいのですが 何か

紐のような物はありますか?」お母さんは二階から帯揚げのような

布を持ってきてくれました。 集まってくれていたお母さんの友人の

ような方々と我々5人で身体を横にし、紐を下にすべらせて入れ

ると、、今度は反対側に横にして引っ張り出して 両腕が外側に

開かないようにしっかり結んだのです。 多分、体重は150㎏ほど

あるでしょう。その状態でドライアイスを処置し お線香をあげると

火葬葬儀の話を始めました。 話をしているとお母さんのくちから、

生活保護を受け始めたとの言葉が出たのです。 え!? 今は

生活保護を受けているのですか? はい ならばすぐに市役所に

行きましょう。 多分、葬祭扶助が受けられると思うので  行って

確認しましょう。 との事で車に乗せて出掛けました。 車中話を

していると 突然死なので死亡診断書は検死した医者に貰いに

行くのだと言うので まずは医者に行き、、検案料は支払わずに

請求書を貰って市役所に行ったのです。 葬祭扶助は出ることに

なったのですが、、ドライアイスは駄目、、とか 支払いは申請者で

ある故人の母親に、、といくつか理解できない事も言われました。

この時点では 支払い先うんぬんより 葬祭費扶助が受けられる

かどうかのほうが課題だったので 了承だけ得てすぐに死亡届書を

提出して お母さんと話をしながら待ったのです。火葬をする費用

だけは仕方ないと思っていたようでしたが 火葬費用は全て行政

から出して貰えるので助かったようです。 大きな身体は保温材を

身にまとっているようなものなので、死後8時間経ってもまだ身体は

温かいのです。 このままだと体内の腐敗進行が早いと判断をして

その日の午後、もう一回15㎏のドライアイスを入れて 納棺したの

です。 行政で聞いた時、、ドライアイスは費用として出ませんと

言われたものの、、絶対に費用計上できると自信があったし、、

友引が絡むと斎場は休日になるのでドライアイス30㎏は行政が

認めてくれなくても良いや、、駄目でも良いやと思っての使用です。

葬祭費扶助が受けられるとなれば、、あとは必要な物を確保する

為に一旦事務所に戻る車中から 電話で特大棺の注文をして

大至急納品して貰う事にし、、再度ドライアイスを取りに行って、

事務所に戻ったのです。 実はこの日の午後2時から 湯かんと

納棺の義が 他の葬家で予定されていたのです。・・・つづく

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3月1日午後2時過ぎ、相談者来社の為、予定時刻より若干

遅れて前橋元気21ビル内3階にある 市民活動支援センター

会議室に到着すると 千葉県から各NPO代表の2名と 支援

センターから1名 群馬県の活動者2名で話している最中でした。

後から行った我々は何が何だか分らないまま、あんしんサポートが

現在行っている支援活動内容「5万円火葬支援」「搬送のみを

低料金で行う支援」さらには、198.000円の小さな家族葬儀

100名でも70万円以下で行える葬儀、そして「5万円散骨」と

一気に話をしたのです。 国保からの埋葬料だけで追加無しでも

行える日本一安い「5万円火葬支援」と「5万円散骨」は 少し

ビックリしたようですが 関東各県にも是非広めたい、その為には

先駆者である あんしんサポートが各県や 都内等で講演をして

弱者支援であるが、、自立事業としての起業支援をしてゆく事で

大枠の意見一致をしたころ、、午後4時過ぎ対象者が危篤との

一報を千明が受けていたようです。 先に進める話をしている頃

再度入った一報は「臨終」の知らせでした。 事前相談も無く、

初めての電話でしたが 前橋市内の病院との事なので まずは

事務所に戻って 搬送準備に掛ります。 寝台車に乗って動き

出したものの、時間帯が悪く夕方のラッシュです。 ドライアイスを

準備して病院に到着したのは 予定の数分遅れでした。

安置室で待っていてくれた 家族と簡単に挨拶をし故人の奥さん

であるお婆ちゃんを乗せて自宅に向います。到着した自宅で使用

できるのは6畳間の縦半畳はタンス類で使えず、実質使用できた

のは5畳弱でしたが ご遺体を運び入れると お布団にご安置し

すぐに打合せが始まります。 僕の記事が掲載された新聞をとって

おいたようで 家族だけの少数葬儀との事でしたが、結果的には

公営斎場で、礼状100名の葬儀、、料理は35名という葬儀に

なったのです。、、宗教者布施と飲物以外は会場使用料も全て

含めて総額672.000円でした。 詳細は下記のとおりです。

清め飲物は7.000円ほどだったようです(家族直接支払い)

斎場葬儀パック-------------299.000円

祭壇生花---------------  73.500円

三段重箱幕の内 ---35名×@2.310    80.850円

新生活返礼----- @1.050円×56個   58.800円

一般返礼------@4.200円×44個 184.800円

会葬礼状--------@105×100   10.500円

公営斎場使用料-----------   32.000円

                          合計739.450円

                                  値引  67.450円
-------------------------
                        請求額672.000円

以上が、新料金体系での葬儀 第二段の結果です。 金額を

見ると そろそろ限界まで下げられたな、、、感はあります。

病院へのお迎え → 搬送用防水シート使用

自宅への搬送 → 支援地域内なら距離不問追加無し

自宅安置祭壇 → 施主花、灯篭砂糖盛、果物盛等一切付

化粧、整髪 → 親族隣保に綺麗なお顔で会えるよう早い化粧

湯かん、納棺の義 → 納棺師付、白装束、綿衣裳一切

出棺 → 白布棺にて霊柩車で斎場へ

斎場葬儀 → 祭壇生花、司会、アシスタント、スタッフ付

料理 → 京風幕の内三段重(味の評価は非常に良いです)

返礼品 → 全品25%割引

会葬礼状 → 今回は60組分をサービス

拾骨 → 骨壷一式まで全て入ったパックです

葬儀写真アルバム → オリジナルの葬儀アルバム プレゼント

以上、第二段結果報告なのですが、この葬儀の前日、いわゆる

通夜の日の朝、お隣の市から葬儀依頼が飛込んで来たのです。

我々にとって初めての経験となる生活保護家庭でした・・・つづく

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