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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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出棺前はみんなで棺を囲んで 最後のお別れをしてたのですから

霊柩車が到着すると 慌てて出掛ける準備をする状態でした。

男性陣で出棺したあとも 女性達は慌てて仕度をしているせいか、、

あっちへ行ったり、こっちへ来たりしているだけ にも見えたので、

「火の元と電気は 2階も大丈夫ですか?」と言うと「あ、はぃ」と言う

長女が鍵を手に持って これどうするの? と言うように喪主の顔の

前に出したのですが、、喪主いわく、、「武井さんに預けて!」でした。

はっ? なんで俺なの、と思いつつも預かった鍵だったので無理矢理

預けられた鍵 と言ったのです。 でも考えてみれば ほんの数回

しか顔を合せてない僕に対し 自宅の鍵を預けてくれたのですから

それだけ信頼された証明でもあるので嬉しくもあり有り難い事です。

鍵を開けて家に入り 葬儀をした部屋の片付けに15分ほど掛かり

後壇を設置すると すぐに斎場まで車で20分距離を戻りました。

斎場に戻ると拾骨は始まっていましたが間に合ったようです。

斎場職員が骨の説明をし、一番上に一般的には喉仏と呼ばれて

いる第二頸椎を乗せると終了です。 斎場から自宅まで20分間

走っているうちに外は雪が舞い始めました。 孫の流した涙に対し

故人が花吹雪のような 雪の舞いで応えているかのようでした。

自宅に戻り線香をあげると葬儀は全て終了し 親族の方々も雪が

積もる前にと各自自宅に帰ると お茶を飲みながら葬儀を振り返る

ような話題となりました。 しかし、人の縁とは不思議なものです。

ほんの少し前は全く知らない者同士だったのに 今は下手な親戚

より ずっと近い存在のように 腹を割って話をしているのです。。

葬儀という特別な儀式だからなのでしょうが、、我々が腹を割って

話すと 相手も同調して腹を割ってくれた関係の中で行なわれた

お葬式に対する満足感は、、同じような満足感を感じるようです。

                                ・・・つづく

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