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菩提寺も無く、 特別宗教心も無いのですが、僧侶に拝んで
欲しいと思う人は多いようで、その時もそうでした。そこで、低料金で
対応してくれる寺を探しました。 その結果、今では葬儀の時は
「本葬経」に「初七日法要」「釜前経」そして戒名で十五万円で
お願いしているお寺がいくつかあります。 この戒名ですが、欲しけ
れば院号でも構いません。 また檀家には成らず、忌明け法要や
一年忌など法要の時は一回三万円を支払い、あとの付き合いや
寄付は一切ありません。 正直、まだ高いとも思っているので これ
からも相談をしながら金額を下げていくつもりです。 また事務所の
ある前橋から一時間半の距離での葬儀をした時、事前相談を
しながら心配していたのは 病院から自宅までの搬送に前橋の
業者を使うと費用が高くなるのが必至だった事です。 そこで出した
結論は搬送用布団を家族に預けておき、自分達の車で自宅まで
運んで貰うという 苦肉の策でしたが、これが以外な効果を教えて
くれるのです。その時が来て自宅へ向う車中ではこんな会話があっ
たのだそうです。 「父ちゃん、椎坂峠だよ、、沼田の町が見えるよ。
ほら、、もうすぐ桜が咲くよ」葬儀後にご家族から聞かされた話。
初めは自分で運ぶの?って思ったけど、父ちゃんと話をしながら
自宅まで戻れたのは 寝台車では無かったからで、良かったとの
ことでした。 これで教えられたのは、故人や家族の以前住んでいた
家とか、、思い出の場所とかそう遠くない場所なら、寄り道して
あげたり、時には数分なら停車してあげられたら良いなということ、
いつか霊柩車を自社で持つ時が来たら そうしようと決めたのです。
書いていて思い出したのですが、こんな事もありました。
千明の父親のお兄さんが病気で入院している時、地元に居る下の
弟が母親を乗せて、自分と、上の弟は前橋、高崎から渋川の
病院に行きお見舞いをする事になっていたらしいのですが、午後
三時頃、母親から千明に電話が来て、下の弟が今日は行けなく
なったので、二人で見舞いをしてきて欲しいとの事のようです。
自分は三日後の日曜日に行くから良い、と言って電話を切ったと
聞かされ。 僕のくちから出た言葉は「午後五時に迎えに行くから
仕度しておくように電話しろ」でした。 突然言われた千明もビックリ
していますが、言った僕自身もビックリです。 千明の自宅まで片道
一時間半で、病院まで一時間、片道だけで二時間半車の往復
時間だけでも五時間、、なんでそんな事を言ったのか 自分でも
分りませんが、言っちゃったものは行くしかありません。午後五時、
母の仕事場に到着し母親を乗せると自宅に向って、身支度を
整えると渋川に向って走ります。病院に到着した時は辺りは真っ
暗でしたが、息子が看病に来ており、僕以外のみんなは病室に
向いました。もしもの時に使う遺影用の写真を選んでくださいと渡
されたアルバムを眺めていると一枚の婚礼写真が目にとまりました。
多分、病人と奥さんなのでしょう。 病室から出てきたみんなが
座って話を始めました。その中で普段はあまり多くを語らないという
息子さんが父親の話しや、母親は自分を産んで二ヵ月後に亡く
なった事、、それをきっかけに父親が田舎にも大きな病院が必要と
奔走した事など語ったのです。それを聞いていた僕には 彼の訴え
たい心が見てとれました。 その日はみんなで食事をして帰ったの
ですが、翌日の午後三時、昨日お見舞いに行った千明の叔父
さんが逝去された知らせが入ったのです。 きっと、叔父さんが千明
家族に会いたいと 僕を走らせたのでしょう。 この葬儀で生まれた
のが「お別れの手紙」です。気になった婚礼写真と、千明の父親で
ある故人の弟が収穫した米で作った おにぎり、そして、前日に
語った息子さんの心根を文章にして 当の息子さんに見せました。
その手紙を見た第一声が 「文章は自分より ずっと上手だけど
自分で書いた文章と内容は全く同じだったのでビックリです。
なんでこんなに良く分るのですか?」という言葉でしたが、良くある
褒め言葉だと思い、気にもしませんでしたが、後日、彼の書いた
文章を見せられると本当に、全く同じと言っても過言でないほど
内容的にはピッタリでした。葬儀当日、棺に向って僕の書いた
文章を読み上げると、昔からの出来事を知っている叔母さん達の
すすり泣く声が会場全体から聞えてくるような状況になりました。
返礼品を納める所長が 後日言うには 「自分は相当慣れている
ので、まず泣くことはないのに、あれは俺でも泣いたもんね」と言い、
良い葬儀だったよと褒めてくれました。 このお別れの儀に行なう
お別れの手紙と 故人にちなんだ品物を棺に入れてあげる部分
では、「白の割烹着」「草むしり用日除け帽子」「豚の角煮」
「甘納豆」「バナナ」「和菓子」などなど多岐に渡り、時には手紙も
書いて家族に読んでもらっています。 そして、もうひとつ、いつの
間にか定着していたのが「葬儀アルバム」です。・・・つづく
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