179．最高の供養とは、、

小さい葬儀だからって　出費が少ないとは限らないと書きましたが、

葬儀や法事を考える時、、どうしても費用や世間体などを優先

させてしまう、、でも、、本来なら「最高の供養」が大前提なのは

誰でも分ることです。　では最高の供養とは？を考えてみましょう。

自分を産み育ててくれた両親や、祖父母、兄弟姉妹の葬儀なら

出来る限りのことをしてあげたいと思うのが　極々普通の感覚でも

あるし気持ちは充分に理解できます。　ただ、問題なのは家族の

そんな気持ちを上手に利用する　葬儀社という商売人の担当者

というか、、打合せ方法や営業方法のような気がします。

でも、これに関して言えば、営業が責められる理由はないと思う。

葬儀に限らず、車でも何でも営業とは　物を売ってナンボの商売

なのですから　相手が欲しくなるような話をして当然、、、でしょ？

問題は喪主がパニックになって　普段の自分を見失った状態での

打合せだということです。　生前から葬儀での故人の要望が分って

いる上、経済的な問題が全く無い家庭なら　何でもしてあげれば

良いと思う。　だけど、殆どの人達は具体的には分らず、何となく

花が好きだったから、、賑やかな事が好きだった、、嫌いだった、 と

憶測の世界で葬儀を行なうから　必要以上に何かをしてあげたい

みたいに思うんじゃないかな、、ならば、、自分が故人だったら何を

して欲しいと思うのか、、何を求めるのかを考えてみましょう。

派手な葬儀、、豪華な葬儀、、初めて見る人の手で行なう湯かん

などなど、そんな葬儀がして欲しいですか？　自分はして欲しいと

思うなら家族にもそうしてあげれば良いし、その予算を貯めておく事

さえしておけば可能です。　が、しかし、私は要らないと思う人達は

自分なら、どうして欲しいかを考えましょう。　って言っても簡単には

回答が出ないでしょうから「僕ならば・・・」を書いてみましょう。

人が一番寂しく辛いのは何でしょう、、皆さんは大都会に住んだ事

ありますか？　東京砂漠という言葉知っていますか？　意味は分り

ますか？　お金が無くて、腹が減って、疲れてる時、東京のような

都会の人ごみに立つと分ります。　僕にも経験があるのです。。。

「こんなに人が居るのに、、誰一人知らない、パンの一個もおごって

くれって言える人も無い、沢山の人が居るのに誰も居ないみたい」

こんな感覚が東京砂漠です。　人って世間から忘れ去られた状態

って凄く寂しい生き物のような気がします。　だから、故人も豪華で

派手な葬儀をして　すぐに忘れ去られるより、、何か事ある毎にでも

「喧嘩したなぁ」「一緒に食べたなぁ」「笑ったなぁ」「旅に行ったなぁ」

って、自分を思い出してくれたら、、それこそが「最高の供養」だとは

思いませんか？　また、子供達夫婦や孫達を 後に残して来た貴方

なら「皆が元気な笑顔で　日々過ごす姿」こそが最高の供養だとは

思いませんか？　それとも豪華な葬儀をしたあと、、残した家族達の

生活が大変になっても　故人のあなたは満足ですか？

僕は、、子供達や孫もですが、配偶者である残した奥さんが　残りの

人生を日々元気で過ごしていく為に、寄り添う人が必要ならば、、

僕や子供や世間に遠慮なく、、良い人を探して欲しいと思います。

表面を繕って、、仮面の笑顔で昼間を過ごし　独りになった夜に泣く

姿より笑顔で過ごす姿を見ているほうが　僕にとって楽だからです。

そう、、自分にとっての最高の供養を考えれば　何をすべきか、何を

すべきではないか、、自然に見えてくるはずです。

「アドバイス」

1） あなた自身が豪華な葬儀を望んでいるのですか？

2） 立派な墓を造っても故人を偲ぶ心が無ければ何の意味がある？
・・・つづく


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