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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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「葬儀社を始める気はありませんか?」

「はぁ? 僕が葬儀屋さん? なぜですか?」

「何度か話をお聞きして その通りだと思うし そんな人が経営する

葬儀社があったら 助かる人達が沢山いると思って、、、」

その日は帰ってもらってから 改めて考えてた。。。俺が葬儀屋ねぇ

あり得ねぇよなぁ、、死体見たくねぇし、、だけど千明さんの言ってた

ボランティア精神が必要な仕事であり 精一杯相手の為に尽くせば

必ず相手から感謝される仕事かぁ、、確かに感謝される仕事って、、

そうそうあるもんじゃないよな。。それと千明さんが仕事に全力投球

出来なくなってるのは ちと問題だな、、どうすっかなぁ~、、これが

葬儀に対する本音だったが 僕にはもうひとつ考えている事があり

現在の美容室を ずっと頑張ってきてくれた店長達に渡してあげる

事である。。そう考えると 葬儀の仕事で食えるなら、、僕の性格と

美容室を手放す構想どちらも解決できる。。。さらに千明さんに話を

してきた責任も果たせるかもな、、、これも天が与えてくれた人生の

選択肢だろうから 真面目に検討してみっかな。。。

とは言え、、葬儀の具体的な事は何も知らないに等しい、、、ならば

早速、葬儀屋とお寺さんを周ってみるか との考え方を千明に話し

てみると ついでに葬儀経験者の意見を聞いてみるべきだと言う。。

父親の死からわずか1ヵ月足らずの今、、、葬儀の何たるかを知る

為に「経験者」「葬儀屋」「宗教者」周りが始まったのです。・・・つづく


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