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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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葬儀を嫌ってきた最大の原因は 家業が倒産し父親が単身行方不明に

なったあと、親族が集まる場と言えば 誰かの葬儀や法事だったのです

普段は何も言わない親族も酒が入ると 当時の話題や親父の行き先は

本当に知らないのか、、とか毎回のように同じ事を聞かれるのですが、

とにかく その場が嫌だった記憶しかない、、さらに、姉の旦那が事業に

失敗したせいなのか詳細は分らないが 30代の若さで自らの命を絶ち

残された家族は 病気で亡くなるより 色々な意味で遥かに辛い時期を

過ごした事も知っているし 姉自身も46才の若さで癌で亡くなっている。

親戚では叔父が50才で病死、従兄弟の嫁さんは新婚数ヶ月で事故死

悪徳霊感商人なら泣いて喜びそうなシュチェーションだろう。。

そんな訳で 年令のわりには葬儀経験が豊富であるとも言えるのだが

一般の人以上に葬儀に対して嫌な思いが強かったのも 忌み嫌ってた

要因のひとつであるのは確かでしょう。

単純に知らない人の死体なんて見たくねぇ、、、これも事実なのですが

何となくだけど分ったのは 葬儀うんぬんよりも 葬儀を取り巻く環境と

言うか、、状況から忌み嫌ってきたので 葬儀そのものではないようだ。

もうひとつ、、彼女から聞かされた葬儀と 僕の知っている葬儀の違い

って一体何だろう?? 改めて彼女から聞かされた話の順を追いつつ

思い出してみると そこには「互いを思いやる愛情」とでも言えるものが

見えてきたし 選んだ葬儀屋さんも正解で親父・彼女・葬儀屋の関係が

綺麗な三角形だったのが これを読んでいるあなたは分りましたか?

それはね、、、                        ・・・つづく


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