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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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これで、明日は綺麗に化粧した顔で、近所の人達に会えます。 

午前11時に近所の人達がお線香をあげに来てくれるそうなので

納棺は午後からに変更しました。 この数日は天候も悪くて雨

が降っているので、猛暑では無いとの判断。 多少納棺がずれ

ても1回のドライアイスで賄えると判断したからです。

翌日の午後伺うと 案の定ドライアイスは半分以上残っています

ので ひとつひとつ包みなおしておきます。  

集まった親族で納棺をして着物や好きだった洋服、三途の川の

渡し賃を入れ、好きだったタコ焼きと入れていきます。

納棺が済むと、親族の皆さんが質問をしてきました。

「昔は念仏を唱えたけど今はないのですか?」と聞かれたので、

「十三仏のことですか?」と言うと「そうです」との事、十三仏の

話や三十三回忌までの話しなどをします。 そのあとも、いくつか

質問にお答えしたあとで、親戚からお坊さんが居ない火葬だけの

葬儀でも良いのか? というような話しが出たので言います。

「今の時代、人知れず亡くなって何日も経ってから見つかるような

孤独死は年間3万人以上いますし、亡くなっても誰も引き取り手

のないご遺体はいくらでもあります。 お婆ちゃんは最後まで施設

の人達に見守られて、亡くなってからは10人以上の人達が来て

くれて こうして棺を囲んで話しをしているじゃないですか・・・

明日は家族に見送られて火葬炉に入り、焼骨は家族が拾骨を

して、家族の手で散骨という自然に還る供養をするのです。

充分立派な葬儀だし、皆さんに見守られて旅立つお婆ちゃんは

幸せだと思いますよ。きっとこの場に居てニコニコしながら うんうん

って頷いてくれていますよ」 こんな話しをしたのです。

翌日の火葬後、焼骨を預かり粉骨にして散骨場に向かう車中、

ご夫婦が言います。 納棺の時に色々質問をされたお婆さんは

結構うるさい人らしのですが、どんな質問にも即座に答えてくれ

どんな質問でも納得できる話しをしてくれたから火葬の待ち時間

には「最初から最後まで温かくて、良い葬儀屋さんで本当に良か

ったね」と言ってくれたのだそうです。 僕らの目的である後悔の

無い葬儀と 葬儀の最中、家族に寂しい思いをさせたくない

その両方が達成できたようです。 これが何よりの喜びです。

今回の火葬葬儀では、パンフレットをくださいという人が10人ほど

居たのと、自分達の時や 我が家の時もお願いしたいと言われた

人達も結構いたので、少なくとも合格点は貰えたのでしょう。

最後の集金で、見積書と全く同じ金額だけで済んだのが

「ほんとうだったんですね」と不思議そうにしていました。

僕らには、その感覚のほうが不思議ですけど・・・。 つづく

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