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今月依頼された葬儀で、皆さんも経験する可能性のある事柄が
あったので参考になる方もいらっしゃるでしょう。
入院中、沢山の方々がお見舞いに来てくれたのですが、退院した時
には終幕後でした。 家族親族だけの葬儀を依頼され全てが済んで
から喪主であるご主人から 聞かれたのは入院中お見舞いを頂いた
方々にどうすれば良いか?・・・でした。
1)生きて退院できなかったのだから そのまま何もしなくて良い?
2)快気祝いではないが、香典返しとして返す
どちらの方法が良いでしょうか? というものでした。 相談を受けた
僕は暫く考えました。(1)(2)どちらでも良いような気がしたのです。
でも、よくよく考えてみると もうひとつ方法がある事に気付きました。
手紙を添えて、お見舞いがえしとして渡すことで、亡くなった事も知ら
せられるし、お見舞いのお礼を伝えられるかも・・・と思ったのです。
そこで、こんな手紙を書きました。
拝啓
三月の大震災に続き、節電中の猛暑と、体調管理が大変な年と
なりましたが、皆様には如何お過ごしでしょうか。
夜間は節電不要な時間帯でもありますので無理をせず、夏バテや
熱中症にお気をつけてお過ごしください。
さて、お見舞いを頂いた妻の○○でございますが、皆様方の励まし
に、お応え出来ず○月○○日・午後○時○分、入院先の前橋
日赤病院にて永眠致しましたこと、ここにお知らせ申しあげます。
また妻・○○葬儀は家族親族で○日に済ませました事もご報告
致します。本来なら、快気祝いとして、妻ともども皆様方のご家庭に
おじゃまして元気な顔を見せながらお礼を致す所存でございましたが
永眠でのお見舞返しと成りました事、誠に残念ではございますが、
お詫び申し上げます。 尚焼骨は妻の好きだった渓流釣りで何度も
行った事のある群馬県沼田市利根町の、吹割の滝の近くにある、
NPOあんしんサポート専用散骨場に散骨し、一部喉仏は自宅にて
手元供養として保管しております。 散骨した目の前の六メートル程
眼下には道路が走り、道路を挟んで保育園があるので、いつも園児
の声が聞こえ、春には小鳥のさえずりで目を覚まし、夏は渓流で遊び
秋には自然の恵みで腹を満たし、冬は枯葉の布団で眠る・・・そんな
場所です。生前の妻同様、これからもお付き合いの程を、お願い申
し上げて、ご挨拶とさせて頂きます。 敬具 ○○の夫・△△男
追伸・ まだまだこれからが夏本番でございます。 どうぞ、お身体を
ご自愛頂き、健康で乗り切って頂きたいと願っております。
実際は、縦書きの楷書体で書いて印刷しました。
僕の書いた文章を読んだご主人は涙ぐんで「うんうんこれ良いですね」
って言っていました。 お見舞いに来て頂いたのに、生きての退院が
叶わなかった・・・出来ればあって欲しく無いことですが、現実の社会
では 良くあること・・・なのです。 今まで考えた事も無いことですが
今回も葬家の相談から【お見舞いの返し方】を教えられたというのが
本当のところでしょうか。・・・つづく
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