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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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まぁ活気の無い甘っちょろい話の会議であった。 暫く退屈な会議を

聞いていた僕に、社長が言う「武井さん聞いてて如何ですか?

良かったら感じたまま、思うままを聞かせてくれませんか?」「本当に

思ったままで良いですか?」「はい、結構です。どんな苦言でも構い

ません」 「なら言わせて貰いますが、一言で言うなら 甘ったれた

事を平然として言う業界だとビックリしたのが本音です。 皆さんは

売れない理由を、あの美容室の先生は駄目だ、俺がこんなに

話しをしてるのに買わねぇもんな、こんな理屈が平然と言える事

自体、変だと気づくべきだと思う」と言ったのです。自分が相手を

買う気持ちにさせられないだけで、買わない客が悪いなんてのは

どんな業界に行っても成立しない理論だからです。 その会議の

最後に「武井さん 良かったら、この仕事をしてみませんか?」

そう言われ、数日考えたのち、「早ければ午後三時に終わる仕事

どう見てても楽な仕事だし、給料も貰えるし、勉強もできるなら

一石二鳥。これが美容業界に、入るきっかけなのですが、現実は

全く違いました。楽なのは僕が運転をした彼だけで、それから数年

間は自宅へ戻るのが早くて午前0時、遅ければ午前四時、平均

でも午前二時という生活が続くのですが、スーパー業界から移った

僕にとって、十年は後方を走っているような業界への対応ですから

楽でした。その後、本部長となった僕と社長の意見が衝突、僕は

ずっと成長し続ける社会など有り得ない、こけた時でも対応できる

体質と展開方法を今のうちに始めるべきと提唱しますが、土地が

絶対下がらないように、日本経済はずっと成長すると言う社長に

限界を感じ退社。 お世話になった会社と衝突しないよう理容室

だけを相手に商売している同業者に移ります。そこで、経営指導を

する営業として、役員として奮闘していた時、ある晩、お腹の激痛

により、一ヶ月の入院生活を送るのです。実は入院直前、ある

美容室経営者が僕を代表として三百万円で有限会社を設立し

た後で、僕に設立の旨を伝えていたのです。「えっ!俺に何の相談

もなく作ったの?そんなのあり?」そういう僕に 「だって、いつか一緒

に仕事したいねって言ったら そうですねって言ったじゃん」と言われ

愕然、、少し考えさせてくれと言ってあったのです。入院し翌日まで

は両腕に点滴で動けませんでしたが 痛みが引くと暇で暇で退屈

です。そこで、担当の医師に外出許可を貰い午後九時の消灯

までに帰る条件で入院四日目から仕事をしていました。

その仕事とは、僕に内緒で設立した会社の仕事です。最終的に

これも人生と役員を務めた社を一年掛けて退社、資本金七百万

円を追加して株式に変更し名実ともに社長となったのです。その

会社では美容室の他、ホテルで婚礼着付、レンタル衣裳、写真、

など五年間で五ヶ所の営業拠点作りをしましたが、共同経営者と

意見が合わず分裂となります。かたや美容室に生まれた人間と

サラリーマン経験しかない僕には決定的な違いがあったのです。

自分達以外は従業員だと考え、自分達の意を最優先する経営、

僕は自分達だけで出来ない以上、一緒に働くのは仲間であり、

仲間なのだから現場の意見も聞くべし、じゃないと働く気になれ

ない。出来ればいつか自分も経営者として、或いは経営者の仲間

入りができる可能性がある会社であるべき。こんな違いでした。

どちらが正しいという事より、根本的な人間性の違いなのでしょう。

分散するには大きなリスク付きで、二カ所の営業所と全借金を

背負う事になったのですが、ともに頑張ってくれた仲間達のお陰で

数年後には返済完了。 その後、ホテル業界での婚礼は衰退し、

八年前に美容室は大型化するだろうと予測、借金をして開業、

今に至るのですが婚礼業界の仕事をしている時、何度も言われ

たのが、葬儀の仕事もすれば? だったのです。婚礼と葬儀、

両極のような印象を受けますが、実は「料理」「生花」「ギフト」など

殆どの業者さんは重複するのです。当然のように原価率だって

同様だからなのでしょう。ところが、遺体を見たくない僕は「嫌だ、

葬儀の仕事だけは、絶対にしない」と即答していました。が、今に

なって思うと何であんなに忌み嫌っていたのか、公然と言い続けた

のか、、よく分りません。まぁ誰だって遺体なんて見たくないでしょ?

自分の家族だって恐いような気がするのに全く知らない人じゃね、、

でも、不思議でしょ? 皆さんの中で葬儀の仕事を勧められた人

って どれだけ居ますか? ただ、絶対嫌だと言っている僕の心の

中には性格的には合ってるかもなぁ、、と思えるからこその全面

否定だったのかもしれません。 そんな時代から十年の時が流れ、

葬儀の仕事を自分の手で行い、精一杯の結果を感謝されると

「良かった」と喜びを感じられる自分が居て、今では生き甲斐、

遣り甲斐、人生の最終目標として日々、前向きに向上する根源

となっている葬儀という仕事、、その仕事を始めるきっかけには四十

年前に生き別れた父親が、 お前の人生にとって最後となる大仕

事だ、頑張ってみろ!とでも言いながら 僕の進むべき道、僕本来

の天職へと導いてくれたような気がします。

今、僕の中には四段階ほど先の設計までありますが、どう考えても

やりきれないほどの仕事を生み出せる仕事や仲間に巡り会えた

僕は、しあわせな人生なんだと分り始めたところです。

読まれる皆さんに、先にお伝えしておきますが、本書は、普段僕が

話すままに近い口語調で書いていますし、僕の住む群馬県前橋市を

中心に使われている言い回しをそのままに書いています。例えば

「何かしたの?」という言葉は「何かやったん?」こんな調子である。

慣れない人達は読み始めは非常に読み難いでしょうが、いくつかの

理由があっての事です。最大の理由は、臨場感や、その言葉をくちに

した人の心情が伝わり易くなること。それから、僕の書く文字が、

読まれた皆さんの頭で、その場面、場面の静止画や動画になって

くれたなら より理解して頂けるのは確かですから、少しでも絵に

なって欲しいと願ってでもあります。 それとですね、、パソコンでの

メールや、ブログを書いているうちに、いつの間にか出来上がって

いた武井調らしき書き方もあるようですが、書いている本人は良く

分りません。全国的には非常に認知度の低い群馬県が、どんな

言葉を使っているのか、これが群馬弁か、など本書の内容とは

違った意味でも楽しんで頂けたら幸いです。

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