156．無意識での判断、、

人に話すと言えば、葬儀では予想以上に感謝してくれただけでなく

自宅に知人を呼び、我々を招き 説明や相談をさせてくれた葬家が

あります。。説明会は5月の終わりでしたが、、葬儀は4月でした。

設立当初からの会員さんで　一人娘は嫁いでおり、、夫婦だけの

生活です。　ご主人は痴呆があって殆ど話すこともなくて、我々を

見ても全く反応しない人でした。　ただ、奥さんは意思がはっきりと

しているので迷うことも殆どなく、葬儀は20名弱、そして宗教者と

永代供養墓も頼むわ。　初めての来社で　これだけ意思のハッキリ

している人も珍しいので理由を聞くと、大手葬儀社の内のひとつが

家の近くに家族葬用の建物を作り 、チラシには25万円の文字。。

ならばと、見学会に行き、見積りをとったそうです。　ところが予想を

遥かに上回る金額、、 20名で120万と聞かされ　友人の子供から

あんしんサポートの話を聞いての来社だと言っていました。

確かに安い金額ではないですが、、見積りの時点で最終額である

120万円の提示をしたのですから　他の大手のように請求書まで

最終金額が分らず、、見積りよりやたら高額の請求をされるような

葬儀社から見れば　ずっと良心的だと思ったのを思い出します。

入会が設立当初ですから、、2年前であり、、夫婦揃って身体の

調子が万全とは言えないようですが　病院通いをしている人達は

色々な検査も受けているので　突然、、みたいな事は少ないのが

現実だし　少なくとも、5年やそこらは　我々の出る幕ではないと

思い込んでいました。　当の相談者も我々と全く同様の認識です。

それが、今年4月のある日、電話をくれ、電話を受けた千明の話では

ご主人の痴呆が進んだが　奥さん自身の体も決して良い状況では

なく、万が一を考えると心配との事で　施設に入れたのだそうです。

入所の一週間後　身体にむくみが出たので紹介された病院に入院

カテーテル等でむくみが取れたし　もう退院すると思うけど義姉から

入会時に何かあったら電話をしてくださいって、あんしんサポートで

言ってたから電話しなさいと言われて　一応電話したんだそうです。

電話内容の説明を受け、、一応電話しただけね。そっかぁ、 分った

一旦はそう言って、やりかけの仕事である　ＰＣ のキーボードを叩き

始めた直後、、僕のくちから出たのは「明日行くから何時なら都合が

良いか確認して」との言葉でした。　 それを聞いた千明は、すぐに

確認を取ったあとで「急にどうしたんですか？」と言い、、僕は僕で、、

そうだよね、、なんで急に、、それも明日行くんだよな、、と笑ったこの

翌々日、、この言葉が後悔をせずに済むきっかけの判断になるとは

この時点では　僕自身も全く分らない事でした。　・・・つづく


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