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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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その日は、やりかけの仕事を何とか終わらせて、事務所を出たのが

午前2時頃で、自宅に戻りそろそろ寝ようか思った午前3時過ぎ、

電話は全く予想もしていなかったせいか 名前を聞いてもすぐには

分らない状態でした。 そのまま飛び起き 身支度を整え事務所で

千明と待ち合わせをし 搬送先の病院に向かう頃は 午前4時を

過ぎた時間でしたが そこには家族、親族の皆さんがおられました

自宅に戻り、安置を済ませ、末期の水をとって 最終打合せの頃

には夜も明けていましたが 土地柄なのでしょう、 隣保の方々が

線香をあげに来たのは まだ朝の8時前、、「はやっ、、」ですね。

前橋では考えられない時間帯の行動ですが 葬家の人は それで

普通といった感じです。5ヶ月前に打合せは殆ど済んでいますので

確認程度でしたが、以前報告書を渡しておいた菩提寺への依頼

或いは当方紹介にするかは確認をしないと 日程が決まりません。

「※ 葬儀の日程は「火葬・会場予約日時」「宗教者の予約」

この2つが決まって初めて決定される事を覚えておきましょう。」

故人の夫で喪主の お父さんに「お寺さんはどうしますか?」と伺うと

予想外の答え「お寺も頼む」と言われたのです。 もしもの場合に

最も相応しいと思える寺は考えておいたので すぐに日時の予約を

済ませると斎場予約も同時に行い、葬儀日程はきまりました。

安置した部屋に白幕を張り、祭壇を整え、化粧や整髪を済ませ

誰が来ても 故人と会えるようにして一旦葬家を出ます。

午前10時頃だったでしょうか、、睡魔と闘いながらの運転でしたが

事務所に戻る頃、世間では一日の始まりを迎えていました。

・・・つづく


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やっとポームページのリニューアルも終了し、新しいパンフレット類の

印刷待ちになったので 久しぶりに葬儀実践記を書いてみます。

今回の葬儀は、一度心肺停止から蘇生し、少し食べられる程に

回復し成すべき事を済ませたが如く、静かに終幕を閉じた話です。

僕の経営する美容室の お客様である方の義母が入院し2週間

ほど危険な状態が続いているので もしもの準備だけは、、と電話

連絡を受け、看病の合間にご自宅へと伺ったのです。

そこには、電話をくれた奥さんと 入院中のお婆ちゃまのご主人とで

待っていてくれ挨拶をすると 早々に打合せに入りました。

葬儀に関してはさほど問題もなく すんなり進んだのですが菩提寺

を伺うと 布施額の分らない寺であり 我々の予想よりも低額だと

思っているようなのです。どう考えても、もっと高いと思えたのですが

考えるより、直接確認したほうが早いと思い すぐに、お爺ちゃまを

車に乗せて菩提寺に向かい住職に話を伺ったのです。

伺った話とこちらの都合を要約すると、、葬家となる家族としては

子供三人が、大学、高校、中学と居て大変なので、お布施額の

検討をして頂ければありがたいのですが、、、これだけです。

これに対して、菩提寺の返答は、、、

・ 当日は三名で読経をするが 一名には減らせない、、、

・ 居士戒名、本葬経、初七日法要経、釜前経で60万円、、

正直、この金額には驚きましたが、交渉は難しいそうです。

ただ、菩提寺は昔からの付き合いや日頃の付き合い方もあったり

するので、最終的には葬家が決めることでもあり、お爺ちゃま自身

一緒に話を聞いているので 息子さん夫婦に住職との話の内容が

分る程度の調査報告書を渡しておきました。 

事前相談から、数日後の夕方、息子さんから心肺停止の電話

連絡が入り、お迎えの時間等が分り次第、再度連絡をと 一旦

電話を切り、すぐに準備に取り掛かった30分後に入った電話は、

蘇生されたとの連絡だったのです。 もう何度か経験していますが、

医師が臨終時間を告げたあとで、、再び心臓が動き出すことって

結構あるのですが、耳元で家族が呼び戻す、、みたいな印象を

受ける話も良く聞きます。 いずれにしても、あの世の入口から、、

この世に戻ったのですから良かった、、良かった、、です。 その後

プリンを食べるようになった、、バナナを食べるようになったと伺い、

いつの間にか 意識をしなくなっていた5ヶ月後の3月の夜中、、、

突然、一本の電話が鳴ったのです。 ・・・つづく


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ホームページの各ページ直しが、やっと出来上がったようです。

改めて見直せばきっといくつも 修正ヶ所が見つかるのでしょうが、

ど素人が作っているのですから それも味があって良いかなぁ、、、

なんてね。 それと自分で作るからこそ 気付くと言うか、思いつく

事も沢山あるので 時間と労力と 有りもしない能力を振り絞った

甲斐があるとも言える、、かもしれません。 先ほどホームページを

見ていて思ったのは 一軒、一軒葬家全ての条件が違うのだから

各々オリジナルの、、そう独自の葬儀があって当然なのは確かだし

今までもそうしてきましたが 葬儀未経験の人達にとっては初めて

行った海外旅行と一緒で 何処が良い場所で何処がつまらない

場所なのかなんて 分らなくて当然だし、 それと一緒なんだろうと

思えました。 だから「あんしんサポートお勧め葬儀の流れ」とでも

言えるパターンを作ろうかと思っています。 NPO設立から2年間

いくつも葬儀をお手伝いしてきましたが いつの間にかオリジナルの

内容が増えてきています。 これは作ると言うより 葬家、家族の

言動から得られる本音や 会葬者、親族の言動から得る疑問、

などをひとつひとつ形にしてきただけなのです。 

ひとつ例を挙げると、当社でも行なってはいますが 納棺後に作る

綿衣裳という「紋服姿」「白無垢姿」があるのですが、確かに白は

昔から「喪」を現す色として使われていますし男性の紋服は正装

でもあるので理解出来ますが、白無垢は打ち掛けの白い着物で

あって葬儀の衣裳ではありません。 花嫁が白無垢を着る理由の

ひとつは白を着ることで「あなたの色に染まります」という意味あいも

ありますし 御霊が彷徨うのを 防ぐ為の白である事から、「花嫁が

出戻ることのないよう」との願いが込められているもので 喪の白が

先であり、葬儀に着る衣裳とは思えないのです。ただ、綿衣裳を

まとった棺内は確かに綺麗だし 成人した者を送り出すが如く、

あの世という場所に送り出す。 そんな印象のせいか悲しい遺族の

心を少し和らげてくれるのです。

設立当初から その点は考えていたのですが やっと重い腰をあげ

男女の区別なく故人に着せられる衣裳を考案しました。

まだ本番で作っていませんので詳細は避けますが、比較的誰でもが

納得し易い格好だと思います。   ・・・つづく


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