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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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「無償の愛」この言葉を初めて聞いたのは 息子の結婚式で牧師

さんが夫婦の愛について語った時でしたが「なるほどなぁ」と感心

納得したので たった一人だけで拍手したのを思い出します。

お互いが相手に対し 見返りを求めない無償の愛で結ばれし夫婦

かっこいいなぁ、本当はそうあるべきだと思ったからの拍手でした。

でも、あまり日本人受けはしないようで、ただシ~ンとして聞いてる

だけで うんでも無きゃ、、すんでもない、「お前ら聞いてるのか?」

きっと牧師さんは心の中で そう叫んだと思う。 結婚式が済んで

列席者が教会の外で二人を祝福するとき、、牧師さんは僕の所へ

突き進んで来て握手し、、牧師さんが帰る時にも握手して行ったの

ですから 相当強い印象だったことは確かです。

葬儀の数日間、、ずっと涙を流し、、火葬炉に入った瞬間は号泣

した人達が居た葬儀、、それが配偶者や親子なら そんなに驚きも

しませんが 三人の孫娘達が 同じように涙したお葬式の話です。

今回の葬儀で喪主を努めたのは 各々の生活を持つ成人された

三人のお嬢さんが居て 本人も故人の一人娘である既婚者です。

父親が入院をされているようで  もうすぐ90才の高齢でもあり

もしもの時に備えておきたいという事ですが 正月には酒も飲み、

100才まで生きると孫達と万歳をしたそうなので まだまだ先の事

だと思っていたのは 我々だけでは無く 喪主をされた長女も同様

だったのです。 それが90才を迎える20日前、、ご相談に訪れた

2週間後が葬儀とは誰一人予想していませんでした。 ・・・つづく



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