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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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翌日、通夜の朝、回転寿司の写真を見せ内容確認後に注文。

位牌を寺に届けて、死亡診断者や手続きを済ませて、暫くすると

家族が集まったので昨日書き上げた「故人を偲ぶ」を見せます。

読んだ故人の子供達は少しウルウル、、、「よし大丈夫そうだ」と

心の中でつぶやく「故人を偲ぶ」も「お別れの手紙」も読んだ本人

達が自分の心と同調して無かったら、全く使えない文章なのです。

読んだ子供達は 自然にお母さんの話題になるのが普通ですが

ここが、僕にとっては凄く大切な時間です。。 そう、もうひとつある

さらに難しい「お別れの手紙」を書く為の取材の場でもあります。

少し話を聞いていると、おはぎが好きなのではなく、自分で作った

ものを人に食べさせるのが好きだったようで、「あれ?おはぎか好き

だって言ってましたよね?」という僕に「あはっ気が動転してたから」

とあっさり否定されてしまいました。 それでも「故人を偲ぶ」だけは

納得されたので良しでしょう。。 夕刻から「湯かん」「納棺」と進み

途中注文してある回転寿司を取りに行き、親族が通夜膳の席に

着くと 明日の予定を話して我々は退散します。 

が、、まだ「お別れの手紙」の内容も決まってないし、おはぎが好き

だと聞いていたので おはぎを棺に入れてあげる予定でしたが 全て

振り出しに戻ったのです。 帰る間際「お母さんが料理を作る時の

かっこうってもしかしたら?」と聞くと 「そう、、白のかっぽう着ですよ」

「よし!決定」と車を走らせ洋服売り場へと向かったのですが時代

なのでしょう。。白のかっぽう着は中々ありません。午後8時を回り

やっと探したかっぽう着を持ち 事務所に戻って書き上げたのが、、

この文章でした。。    ・・・つづく


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