484．本日初めての食事は午後９時・・・仕事終了は午前三時でした。

午後７時少し前に葬家に到着、朝、千明と研修生で病院から

搬送して安置したご遺体です。　千明にとっては初めて自分が

主で行なった搬送と安置でしたが、しっかり出来ていました。

改めてどんな葬儀にしたいか確認すると　費用は抑えて欲しいと

言われ、搬送時に話しをしている千明は、火葬を想定しており

すでに火葬の予約はとってあるとのこと。　焼骨は少し遠い県外の

寺檀家になっているので　そこに入れようと思っているが３０万円は

掛るという。　葬儀にも来ない、遺骨を預かる納骨堂で３０万とは

誰も仕事をせず、父親の年金だけで生活し、子供二人は現在

学生で大変だと言っていましたが、年金だけで大丈夫な程多額

年金なのでしょうか？　あまり詮索は出来ないので家族の意向

だけを聞き、対応策を考えることにしました。　僕らの後ろに座って

いる研修生を見ると疲れきった顔をしているので　火葬の日時と

死亡診断書の記入をして貰うと、明日の１３時に納棺を決めて

早々に引上げです。　午後８時半過ぎ、本日初めての食事に

なるので、個室の部屋がある食事処に行きました。　お腹一杯

食べてみんな生き返ったようです。　食事を済ませると今日一日

どんな仕事をして、どうだったか2人の研修生に聞きます。

千明と搬送に行った彼は、初めてのストレッチャー操作と遺体に

触れるので　かなり緊張したようですが、何事もなくしっかり仕事が

出来たようで、それなりの満足感もあるようです。葬儀場での彼を

見ていると、何かをしようと自分から動くので、意欲は感じますし

前向きで、行動的な人間だと改めて分りました。　但し、あまり

器用なタイプでは無さそうですが、今の意欲をそのまま持ち続けて

いければ、僕とは違うタイプの家族から信頼をされる　あんしんサポ

ートが作れるでしょう。　もう一人の彼に聞くと、湯かん・納棺の儀

では武井流の話し方や、その場に居る家族親族がひとつになる

ような家庭的な温かさを感じて、自分にできるのか？と思ったと

言っていましたが、同時に、自分も家族に感謝される仕事がした

いとも言っていましたので意欲は充分あるようです。　葬儀場では

動くより、まだ見てしまう印象があるので、自分でできる事を探して

行なっていく習慣を身に付ける必要があるようです。　

ただ普段を見ていると　僕が荷物を持てば「あ、自分が待ちます」

という気の利くタイプではあるので、仕事に成れてくればその点では

大丈夫でしょう。　あとは、何となく下を向いている感があるので、

家族に明るい穏やかな性格の人間だと　思われるような言動が

できるようになれば、これもまた僕とは違うタイプの信頼を得られる

だろうと思います。　食後、暫し葬儀の実務談義で談笑すると

2人の目は　うつろになって来ました。　午後１０時３０分事務所

まで戻ると、葬儀で使用した道具類を車からおろし片付けです。

午後１１時２人は千葉県鎌ヶ谷市と群馬県太田市に帰っていき

ました。　僕らはこれから本日の葬儀で撮った写真を使いアルバム

作りをしなければなりません。　通常は数日後に渡すのでしょうが

無料のアルバムではあっても、明日の集金時に渡せれば　その後

線香をあげに来てくれた方々にも　葬儀の様子が分って貰えるし

明日なら、別に暮らす子供達もまだ全員揃っているからです。

途中、少しウトウトしましたが、午前３時完成です。

明日は、本日搬送した方の死亡診断書届出と午後は納棺が

あります。身体は疲れていますが頑張りまーす。・・・つづく

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