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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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葬儀話の途中で何かを思い出すと 話が飛ぶので読んでおられる

方々はついて来るのが大変でしょうが、思い立ったが吉日というか、

思い立った時に書かないと忘れちゃうだけですが、、ご了承ください。

「思い込み」葬儀期間中や葬儀後などに葬家と話をしていると時々

思い込み話が出るので いくつかご紹介しておきたいと思います。 

・ 遺体は専用車両でないと運べない?

・ 葬儀は お坊さんに拝んで貰わなきゃいけない?

・ 通夜は葬儀のような通夜式を行なうもの?

・ 戒名を付けないとあの世で辛い目にあう?

・ お葬式は最低100万円は掛かるもの?

・ 人が亡くなるとお墓を建てなきゃいけない?

・ 焼香の回数は3回に決まっている?

いくつか例をあげましたが これらに代表されるようなこと、、、

葬儀には絶対的決まりがあって それを葬儀社が実行してくれる。

なんて思っていませんか? 答えは、、ブッブーッ!!外れです。

結論を言えば「決まりは無い」ですが 宗教儀式とお別れの儀式

この2つの儀式から 成り立っているのがお葬式なのですね。

ところで、皆さんは「葬儀」と「告別式」の違いを知っていますか?

「葬儀(葬式)」とは宗教儀式であり、家族親族を対象に行なう

故人を弔う儀式と思って頂ければ良いでしょう。  葬儀に対して

一般の方々が故人とのお別れを行なうのが「告別式」ですね。

さて「決まりはない」が答えで、死後24時間は火葬できないとの

法律をクリアすれば良いだけの事ですが 宗教者から言わせれば

仏教は仏教の、、、キリスト教はキリスト教の決まりはあるのです。

だから、、皆さん自身や家族で信仰する宗教がある方は 自分の

信じる決まりを行なうべきでしょうし、信仰する宗教の無い人達は

葬儀社も 宗教家も関係なく、自分や家族が納得する事をする

これが、どんな葬儀を行なうかの 基本だと思って頂ければ間違い

ありませんし 後悔も最小限で抑えられるはずです。 ・・・つづく


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この思いと言うか、、我が家流葬儀と言うか、、言いなり後悔だけは

したくない人、、なのでしょうが、、 設立からたった2年の期間だけ

でもかなり変化しているように思えます。 2年前に話を聞いた頃は

皆さん自己主張より 言いなりで仕方ない、、といった印象でしたが

ここ最近「葬儀」でも「遺骨供養」でも「こうしたい」と自分の遺志を

ハッキリ言う方が増えたのを実感できて、良い傾向だと思います。

2年前、、この奥さんが 初めて相談に来られた時を思い出します。

「葬儀は20名」「公営斎場使用」「料理はこれ!」「宗教者依頼」

「遺骨は永代供養墓」「祭壇の飾り方は任せる」どれひとつ迷わず

キッパリと話す姿勢が印象的な人で、昨年秋、、あんしんサポートの

専用散骨場ができた時にも 一番最初に予約をされたくらいです。

なぜ散骨なのですか? 聞いた我々に対して彼女の答えは非常に

明確なものでした「娘一人だし、嫁ぎ先に墓はあるので 娘の実家

まで負担を掛けたくないから 散骨が最善だと思った」というのです。

出来れば負担を掛ける物は全て無くしておきたいのでしょう。。

今回の葬儀でもその一旦が伺える出来事がありました。

ご主人の実家から届いた「分け位牌はご主人の棺に入れて欲しい」

というのです。「えっ!?」聞き返す僕に対し続けざまに「私の時にも

あとの位牌は全部入れてね」 こう言いました。   なるほどぉ、、、

最後の最後まで、子供に負担の少ない決定をする人なんですね。

初めて聞いた時、何だかそっけない人だなぁ、、と思いもしましたが、

今回の葬儀一連を見ていると ねちねち考えたり 優柔不断の結果

言いなり葬儀になって後悔するよりは 遥かに良いように思えます。

昨日、今日と二日間に渡っての話の内容は「葬儀に決まりはない」

「葬儀社」や「宗教者」の為の葬儀はすべきでない、「自分や我が家

の意思」で内容や費用は決めるべきで、意思をハッキリさせておか

ないが為、、言いなりで後悔する現実が多いのを知って欲しいと

思ったからです。 皆さんの中にも、「こうしなければ成らない」と思い

込んでいる事はありませんか? ・・・つづく


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2時間ほど仮眠を取り、食事を済ませ夜中の搬送となった家に行く

葬儀日程、内容、費用がほぼ確定したので 最終調整が必要か

どうかの確認を行なう為です。 多くの葬儀社さんは短時間にまくし

立てるように、、、というか、、業者主導で内容だけを決めて費用の

詳細は軽く流しているように感じるのが 葬儀経験者からの話です

その結果が、不信感に繋がっているように思えるので 一度決めた

内容でも 時間の余裕があれば再度確認するようにしています。

午後5時には前橋斎場に戻る予定でしたが 5時30分を回って

から斎場に入ると すでにスタッフが会場設営を始めており 花屋

さんも祭壇生花を飾り始めていました。 親族控室では 湯かん

納棺の儀の準備をしていましたが 千明が全体の管理をしていて

くれたようです。 まず、花屋さんに依頼した「富士裾野をイメージ

した祭壇生花」である事を確認すると 会場の椅子配置確認、、

そして、、湯かん納棺の確認と続きます。 親族の方々も来られる

時間となり、、とりあえず待合室にお茶を用意して待って頂きます。

午後6時、、定刻に湯かん、納棺の儀が始まります。。

湯かんとは、、納棺とは、の説明をして 前橋での慣習や全国の

慣習にも若干触れると湯かんの儀から始まります。 湯かんにせよ

納棺にせよ、、同じ群馬県内でも細かい部分は相当違います。

と言うことは、、裏を返せば「これ!」という決まりは少ないのです。

正直、家族の中に、葬儀儀式の拘りは殆ど無いように思えます。

葬儀社の人に言われたから、、僧侶等の宗教者に言われたから、

こんな程度の方が殆どでしょう。 実際、日本人の中に宗教心が

少ないのは 誰でも分っていることです。。人の一生を考えれば、、

すぐに理解できます。 生まれた子供が一番初めに行くのは産着

というか、、おくるみと呼ばれる着物に包まれて「神社」に行く人が

一番多いのです。。少し成長すると「七五三」でやはり神社へ、、

年頃になって一生をともに過ごす伴侶が現れると「教会」で挙式

そして、、人生の終幕は「お寺」多分世界的にも珍しい人種です

だからと言って それを非難中傷したところで、、それが日本人なの

ですから 突然、宗教論や成仏うんぬんと言っても理解できなくて

当り前に思えます。 葬儀にしたって、葬儀を出す自分達家族の

一人一人が納得し、後悔の無い式になれば充分だと思えます。

間違っても「葬儀社」や「宗教家」の為の、、葬儀だけはして欲しく

ありませんし すべきではありません。。

今回の葬家にも その事は何度も話し合いの中に出てきたし、、

我々以上に その思いはしっかり持っている奥様です。・・・つづく


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