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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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午前7時30分、まだ眠りの中にいた僕は、ベルのような音で目を

さました。 『ん?目覚ましか?・・・』時計の頭を叩くが音はまだ

鳴っている。 あ、電話だ!すぐに飛び起きて発信者名を見ると

千明の文字、葬儀の依頼で間違いないと確信して電話に出る

「千明です。○×さんがお亡くなりになりました搬送依頼です」

続いて病院名や時間を聞くと、ちょうど朝食時間帯であり、少し

ゆっくりの搬送になるらしいとの話しなので シャワーを浴びてドライ

アイスを取りに行ってから事務所に行くと伝える。

外に出ると今にも雨が降り出しそうな空の中、いつもとは違う道を

走ってドライアイスを取りに行く途中で雨模様となった。

逝去連絡が入った故人の兄弟から、3日前に連絡が入っていた

のですが、葬儀相談した半月前より 今は体調が持ち治してい

るとの話だったのです。 ところが一昨日、葬儀をされた伊勢崎市

の葬家に行く用事があり、いつものように千明が行くことになっては

いたのですが、僕が葬家に行くと どうしてもすぐに帰るのが難しい

からと、途中で待っていることにして、前橋市の公営霊園に行き

万が一の時は、即日納骨希望の墓所確認に行ったのです。

前橋市の霊園で広いし沢山の墓があるので、一応場所確認を

家族にしてから行ったのですが、中々見つかりません。

何処の角を曲がって70メートルほど行くと、水汲み場があって、

と言われたのですが、この70メートルの感覚が 相当ずれていて

実際には200メートルも先だったのです。 それでも何度か電話

確認をしながら 墓所を探して写真を撮り、帰りには霊園近くの

墓石屋さんで墓誌彫りと墓のフタ開けをいくらでしてくれるか等の

話しをし、夕方帰ってきたのですが、その墓を建てたのが本日朝に

逝去された方だったのです。

案の定、事務所に帰り病院までのお迎え車内で千明に言われ

ました「今回も墓を探しに一昨日行ったら・・・今日逝去ですね」

僕は偶然だと思っていますが、本ブログで過去にも何度か書いた

ように、僕が動いた時は、その翌日か翌々日には葬儀になるって

事が多いという話しなのです。 言われてみれば3日前に電話で

体調が持ち治って良くなっているから転院するかもしれないとまで

言われたばかりでもあり、用事がある
葬家は10km以上離れた

隣接市で公営霊園と全く違う方角なので、ついでという距離感で

無いのに、なんで墓所の確認に行く気になったかは 自分自身も

ちーとも分りません。 が、結果的には本日の早朝に亡くなられた

訳で、明日の葬儀、明後日の納骨にも すぐに対応できる状態

にはなっていたのです。 千明に言われて改めて考えると確かに

自分でも不思議だと思います。・・・つづく

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世間は三連休の最終日ですね。 連休やら、休日に関しては、

この仕事をしていると最大のネックでもあります。 普通の仕事を

している人達なら休日は何処に行こうと問題ないでしょうが、我々

のような人の終幕に関わる仕事は、時間問わず、相手の都合も

問わずなので、車で1時間の場所に行くのにも神経を使います。

都内で8月に行なった僕の講演会でさえ万が一の準備をしてから

出掛けるのですから、数日の旅行や海外旅行なんてぜーんぜん

無理・・・って感じです。 つーことは、家族にその負担が掛るとも

言えるのです。 だからと言ってこのままで良いとは思っていません。

創業者の我々がある程度の時期まで、我慢をするのは当然なの

ですが『この仕事はそういうものだ!』みたいな感覚はありません。

これから事業が大きくなれば、一緒に働く仲間達も増える訳で、

その人達の家族に寂しい思いをさせたくは無いし、家族崩壊の

種になるような原因はクリアしておきたいと思っています。

それには、みんなが完全休業の取れる体制作りが必要ですね。

その為には人手の確保が必要だし、人手を増やすには仕事量を

増やす必要があるし、仕事量を安定させる必要もあるのです。

年間2万人ほどの人が亡くなる群馬県の中で、自分達が活動

できる支援地域の中で、完全休業の取れる体制を作るには・・・

①何人体制を敷ければ良いのか?

②その体制は、どれだけの葬儀依頼があれば可能なのか?

③人材はどの程度まで育てば可能なのか? が目標となります。

この中で一番難しいのは ②の葬儀依頼数の確保でしょうね。

理論上の必要数を得るには何が必要なのか?です。 ってことは

一般の消費者が日頃は全く縁の無い葬儀という特殊な行事を

依頼するには、大小様々な葬儀社の中から、何を基準に選ぶか

ってことです。 付き合い等で依頼が決まっている人達は別にして

会員になっている程度の浮動層に関しては、集客は可能だという

ことですから、施行側である業者側が、ごちゃごちゃと考えるよりも、

依頼者の人達に聞くほうが断然早いように思えます。そこで安易

な方法として誰でも思い浮かぶのが 講習会や勉強会を通して

『もし今、家族の誰かに終幕が訪れたら・・・』というテーマを一般の

消費者にぶつけてみる・・・ってのが最速の方法ですかね。

では、どうやって質問を問いかけるか? その質問内容は?など

考えると『葬儀勉強会』とか『家族の意思で葬儀を作る会』等や

『葬儀相談会』から発展させて、自分達家族の意志と財布事情

だけで作れる葬儀を提案したり、広告宣伝で他社との違いを見て

貰ったりして、事前の予約者確保をしていく事なんでしょうね。

但し、だからと言ってすべきではないと思えることもあります。

1『必要以上に人手を確保』

2『葬儀施行を受ける為に所構わず葬儀会場を作る』

3『むやみやたらと広告宣伝をして経費を掛け過ぎる』

4『やたら豪華な施設を作り、宿泊は一流ホテルなみの作り』

5『高級外車を改造した1千万円以上の霊柩車を購入したり』

1は日々のランニングコストを押し上げる事になり高額葬儀となる

2は回転しない施設の赤字は黒字施設で埋める為高額となる

3は経費が掛れば、利益をあげる必要性に迫られ高額となる

4は例えば、家族が宿泊する部屋の風呂にジャグジーやテレビが

必要でしょうか? 豪華な応接セットは何の為にあるのでしょう?

5は家族が高級外車の霊柩車に乗せたいと言っているの聞いた

事もありませんし、言われたことも無いのに何故?

これらは、消費者が求めているのではなく、業者が勝手に準備を

して費用を高くしている部分に思えてなりません。

まぁ、世の中には高くても良いから、豪華な施設で豪華な葬儀を

したい人だって居るでしょうが、大半の人達は違うんじゃないの?

安かろう、悪かろうは論外として、品質や内容は豪華で低費用の

葬儀を求めるのが極々一般的な考え方に思えます。

それでも、仕事をする仲間達や、その家族のことを考えると何とか

一般的な平均程度の福利厚生は整えてあげたいですから、その

為にもより一層の企業努力を重ねて、より多くの人達に認知して

貰い より多くの施行依頼が来るような あんしんサポートにする

しかないですよね。 しかし、この手の話しを書けば書くほど思う。

俺って根っからの庶民なんだなってね。 ・・・つづく

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昨日の夕方、葬儀をされた家族から電話があり、位牌の値段と

形について問い合わせがありました。 春日は男性用の位牌で

勝美が女性用の位牌だからと勧められたのですが、とのことです。

葬儀施行をされた方で、他社から位牌を買うのは非常に珍しい

ので改めて聞くと、価格では当社のほうが半額程度で圧倒的に

安いのですが、家族の一人が勤務する会社の関係で葬儀社の

社長に呼ばれて、位牌と忌明けの返礼品はうちで買えと言われ

たのだそうです。 あんしんサポートでは考えられないことです。

対象となった家族が、うちの価格との差額を自分で負担するから

という事らしいのですが、それでも強制する葬儀社の社長ならば

どんな葬儀をするかは、聞くまでもありません。

それに勝美という形と春日という形は男女の違いではありません。

シンプルな形が好みなら、少し安めでもある『春日(かすが)』だし

角が段になっているなど少し凝った作りなら『勝美(かつみ)』だし

もっと豪華な凝った作りなら『上等猫丸』等々色々な形があるし

金色が鮮やかで軽い塗り位牌もあれば、一枚板で重みのある

唐木位牌や、仏様が沢山おられる家庭なら、回出し(くりだし)

位牌と言って命日を書いた板を入れ、命日が過ぎると次に近い

命日の先祖名と命日を書いた板が出てくる物もあるのです。

仮に位牌で1~2万円の利益、法事のお返しで数万円の利益が

あったとしても、家族は勿論、親戚や友人知人に悪評が広がる

のは明らかですから 自分で自分の首を締めている事にはまったく

気付かないのでしょうか? お付き合いで葬儀を依頼することは、

何処にでもある話しですが、強制することではありませんし そんな

人がいるから、一般の葬儀社さんも同じように見られるのでは??

と思うと他の葬儀屋さんは可哀相です。 幸いうちの場合NPO

でもあり、葬儀屋さんからも 消費者からも普通の葬儀屋さんとは

別格扱いなので支障はありませんが・・・この体質が業界全体を

悪い印象にしているのは確かです。 これを読む皆さんは消費者

の方が多いでしょうから 事前によく下調べをして、どんな葬儀社

なのか実際に依頼した家族に聞き、評判を調べた上で依頼先を

決めないと とんでもない結果になるって事です。 

その電話を切ったあと、電話で直接話しをした千明が言うには・・

「葬儀だけはうちでやって良かったですよね。 この感覚だとすれば

うちに支払った費用の倍額では済まないかもしれませんね」との事

でしたが、確かにそうかもしれません。まさか大手さんのように四倍

なんてことは無いと思いますが・・・あるのかなぁ? 

勿論、本ブログに書いたような話しは、ご家族が辛いだけなので何も

言いませんし、当方の位牌を勧めるなんて事もしませんでした。

葬儀の仕事をするなら、もう少し相手の心情を考えて言動のできる

人じゃないと、消費者は地雷を踏まないように注意しなきゃ葬儀依頼

なんて気軽には出来ないですね。・・・つづく

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