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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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今日は改葬(遺骨を別の墓に移すこと)で 午前10時30分に

新しく建てた墓に行く予定でしたが、道を間違え少し迷子になり

10分ほど遅れて到着です。 以前の墓から出した遺骨の壷が

6つほどありましたが、ひとつを除いて全て33年以上経過した物

なので、5つはカロート(墓の遺骨を納める場所)内に撒き、ひとつ

だけカロート内の棚に安置です。 墓のある方は覚えておいてくだ

さいな。 墓に安置した遺骨(焼骨)は33年経過すると自然に

還す。土に還すのが一般的な方法です。

ただ土地によって『葬儀即日納骨で初めから墓内に撒く』習慣の

ある地域もあるので全てではありません。 ご自分の地域の慣習

だけは調べておくと良いですよ。

この即日の納骨ですが、元々日本は土葬が普通だった訳なので

即日が当然だとも言えます。 それを49日(忌明)の時に納骨も

するようになったようです。 49日までは仏様の仲間入りができず

49日から仏となると言われ、仏壇もこの日から扉を開けるという

慣習の地域も多いようです。 さて、本日のようにカロートの中に

焼骨を撒き、自然に還すとカロート内の骨壷は不用となるので

カロートが骨壷で一杯になる事は普通ありません。 その為にも

カロート内の下は土のままにしておくのが通常のカロートです。

三十三回忌とは数え年なので三十二年の事ですが、一般的に

永代供養とも言われます。 言葉通りの永代とは、少し意味が

違って法要の区切りとしての時、『弔い上げ』という意味で使って

いるのが現状です。永代供養という言葉は徳川幕府がキリシタン

信仰を防ぐ為に作った檀家制度の江戸時代に 毎月の命日に

少額の布施で供養していたものを 一度に沢山のお布施を集め

る為に、当時の僧侶が考案したものだと言われています。

宗教商売の名残として残っている言葉とも言えます。

ですから、永代供養だからいくらですよ・・・というのは本来変なの

ですが、依頼者の気持ちが それで軽くなったり、ずっと供養をして

貰えると思うことで、安心できるなら それも有りかと思えます。

僕にとっては、供養うんぬんより残った家族の心が癒されるのなら

それが最高の供養だと思うからです。・・・つづく

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今日の土曜日は ポッカリと空いた空白の一日?って感じで外は

秋の爽やかな風と、少し柔らかくなった日差しです。 こんな日は

おにぎりでも持って景色の良い山に行って食べたら美味いだろうと

思います。 普段が比較的バタバタしているせいか、暇な時間が

出来てもどうして過ごしたら良いか分からないまま一日が終わる。

本日の土曜日はきっと そんな感じで日が暮れるのでしょう。

明日は改葬墓の移転があり、月曜日から金曜日までの5日間は 
あんしんサポートで研修を受ける人達が来るので全日バタバタと

するだろうし、7日には散骨依頼の焼骨を持ってこられる方がいる

のですが、一年前の火葬だと言っていましたので まずは焼骨を

しっかり乾燥させてから粉骨にして、来週平日の都合とお天気で

代行散骨に行くことになります。 その間にも葬儀は入ってくるで

しょうから 10月の前半はバタバタ月になりそうです。

今日はまったりした中で書くブログなので、仕事による精神的な

部分の変化について書いてみたいと思います。

向かい合って座っている千明という人、彼女の3年間を近くで見て

きた訳ですが、納得が出来ず、生活の為にする仕事はストレスが

相当溜まるようで、当時は食事をしても一般女性の半分も食べ

ればいいところで、それ以上食べると吐き気がすると言ってました。

あれから3年が経過した今、僕より腹減った騒ぎができるくらいに

体調は良くなっているようですし、寝付けない・・・なんて事は全く

無くなったそうです。 葬儀が続いたり、寝不足になったとしても、

元気で胸を張って仕事ができるので精神的には 比較にならない

ほど以前の仕事より楽だし、日々の仕事も楽しいそうです。

これで、高収入ならいう事無し!!なのですが、世の中そうそうは

上手くいかず、収入面だけは課題山積みって感じです。

それでも、葬家の為に・・・家族の為にと・・・高品質で低費用な

葬儀を続けたいと思うと言うのですから、仕事とは単純に金銭の

多少でできるものではないし、仕事はストレスを抱えるものでなく、

遣り甲斐いや 生き甲斐いであるべきものだと実感させてくれる。

それが千明という人間でもあるのです。 

僕自身はどうかというと、この仕事を始めてから人の終幕がいつ

訪れるのか、誰も分らないし それは明日かもしれないと以前より

実感度が増したせいか、日々を大切に生きるというより、自分の

周囲の人達、家では家族であり、職場では千明や、美容室で

働く仲間達に対して、以前より優しい気持ちで居られる気がする

のです。 その気持ちは葬儀を依頼される家族に対しても同じで

相談をしている時、葬儀の最中に利益を考えることは無く、どう

すれば家族の意思に沿えるのか? 葬儀後に後悔させずに済む

のか、今、この瞬間、僕は何をすべきで、何をくちにすべきかなどと

だけ考えている気がします。

6~7年程前、お店のお客様に渡す目的で書いていた我思うの

中で『いくつになっても大人になれない自分が居るし、俺って一生

大人になれないままの人生かもしれない』と書いたことがありますが

人に優しい気持ちになれる・・・ってのは、もしかしたら ほんの少し

だけかもしれませんが 大人になっれたって事かもしれない。

今日のような時間的にも 精神的にもゆとりのある中で書くブログ

ならではの文章かもしれませんね。・・・つづく

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『家族目線で行なう葬儀は難しい』 『我々の真似は出来ない』

僕らを知る人達の誰もがそう言います。けど葬儀を依頼する家族

からは間違いなく好評なのも家族目線での葬儀なのです。

あんしんサポート葬儀の基本は師とも言える葬儀社さんから学び

ましたが、実際の葬儀の中で家族から学び、教えられ、要望され

聞かされた ひとつひとつを形にした殆どはオリジナルと言える葬儀

でもあります。 だから、改めて家族目線で・・・と考えた訳ではなく

結果的にそうなっていたというのが正解でしょう。

ど素人が、数回の実践で葬儀の中で行なう作業だけは身に付け

一年後には自分達だけで葬儀の全てを行なわなきゃって思えば

皆さんならどうしますか? 僕らはこんな風にしました。

①各葬儀社さんの行なう作業のひとつ、ひとつをじっくり観察して

  依頼した家族なら、どれが良いのか、もっと良い方法は無いか

  現場で見て、学び、家族なら・・・という観点から研究した。

②初めて会う家族に接する葬儀社の言動から、もっと早く懐に

  飛び込む方法はないか? 依頼する家族の共通点は何かを

  知ることで話しの進め方を より迅速に親密化する手法を学ぶ

③僕らは葬儀屋さんより、依頼者に近い部分に居る素人だから

  ならば、自分ならどうして欲しいかを考えれば 家族の感覚に

  近いのではないかと考え、自分のして欲しい事を言動にした

④消費者の希望や要望は同じ事柄もあれば、家族によってみな

  違う感性なのが普通・・・なら、考えるより本人に聞いたほうが

  早いと考え、『どうしたいのか?』 『どんな希望があるのか?』

  その要望を実現化する為にはどうすれば可能か?だけ考える

⑤その為には、偏りの無い多くの知識を持ち、偏見を捨て、その

  家族の財布事情を考慮した希望や意思を叶えられる葬儀の

  パックを作り、料金体系を作る事だけを考えての4年間だった

ちと、難しい話しになりましたが、これを書いてて分った事があって

それは【僕らの家族目線はテクニックで行なっているのではない】と

いうことです。 良くあるじゃないですか(真心での葬儀)みたいな

事はうたっているけど 言葉だけの真心で実際は魔心ですか?

って言いたくなるような葬儀屋さんって多いでしょ?

結論として、家族目線の葬儀とはマニュアルで作れるものではなく

こうだと決められるものでもなく、本音でそう思わないと出来ない事

なんだと思う。 でも、ひとつだけ誰でも それができる方法があって

【自分の家族の葬儀だと思ってやればいい】これなら誰でもできる

だろうし、これ以上の極意はないだろうって思うけど。・・・つづく

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