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映画「おくりびと」 僕自身も映画を見て感動した一人で どこに
感動したかと言えば 納棺師の彼は故人の身支度を整える事で
傷心する家族の「心を癒す」 それが納棺師がすべき最大最高の
仕事なのだと教えてくれた映画でした。 化粧や湯かんや白装束
そして納棺と一連の流れを行うこと自体は 作業でしかない、、が
そこに「心」が加わる事で「本物の仕事」となる。 ということを。。。
だから 本当なら映画のように着せてあげたい、、でも現実を直視
することも大事、、現実とは? の一例をあげて考えてみましょう。
病院等で亡くなった故人を搬送して自宅に戻ると 葬儀日程や
内容を 火葬予約と宗教者の都合を確認して決めるのが最初に
する事で ついで親族などへの連絡や 弔問客への対応等々で
やたら目まぐるしい時間が、、あっという間に過ぎるのが現実です。
でも、命の尽きたご遺体の腐敗は進み 季節によって進行も早く
すぐに腐敗遅延の為にドライアイスで処置をしますが 口や鼻など
開口部に繋がる動脈や内臓等を中心に 6ヶ所処置をするので
身体全体は 冷えて固まってしまうのです。 ならば、、冷やすのを
抑えたらとも思えますが 現実は腐敗臭が出始めます。 それなら
お香でカバーするという考え方もありますが 臭いに敏感な方ならば
分かりますし 臭いが鼻に着いたら気分も良くないでしょう。 だから
通常の流れだと「化粧」は安置直後に行いますが 着物は着せず
掛けるか 身体を包むようにしているのです。 これは、湯灌納棺に
立ち会われた全員が 気分を悪くする事無く、故人を送れるように
との思いからです。 では、ある条件ですが これは逝去直後です。
亡くなられた直後は病院でも 浴衣への着替えや 身体を拭いて
くれたりしますので 早い時間なら「白装束」や「故人の好きな服」
など いくらでも着せてあげられるのです。 だから着せたい物がある
なら事前に用意して 万が一の時は着せて欲しいと伝えておけば、
着せてくれると思います。 生きているうちに考えたくないと思う方は
通常の流れになると思っていれば良いだけのことです。 葬儀社の
人は 残された家族の中に後悔の文字が 浮ばなければ それで
良いと思っているはずです。 だから、、どんな事でも、、こんな事を
と思うような事柄だとしても 後で後悔するなら聞くべきですよ。。。
次回は「棺」に関連した話です。 ・・・つづく
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納棺、ご遺体を棺に納めることですが 時々、葬儀を考える方に
聞かれる言葉「最低限必要なものはなんですか?」のひとつが、
この「棺(ひつぎ)」です。 法律うんぬんではなく 火葬場の決まり
とでも言いましょうか、 フタ付で火葬炉に入る大きさの箱に故人を
納めて搬入するのが ほぼ、全国どこの火葬場でも 決まりごとの
ようです。 湯かんで身体を清めると経帷子(きょうかたびら)と言い
白装束とも言える旅支度を整えます。 あんしんサポート仕様は
「天冠(てんかん)」と呼ばれる三角の布、三途の川の渡し賃等を
入れる「頭陀袋(ずだぶくろ)」、手甲、脚絆、足袋、数珠 そして
白の折柄の入った一重の着物です。 天冠は幽霊のイメージが
強くあるので あんしんサポートでは付けずに頭の上に置きます。
また、女性は下半身を中心に 男性は上半身を中心に仕度を
整えますが 足袋、脚絆、手甲はしっかりと縦結びにします。。
女性が下半身中心に仕度する理由は 嫁いだ先の舅や姑に
仕え、、かしずく姿、、から女性が下半身の仕度をするようです。
縦結びとは、結んだ部分が縦になる結び方で 子供が紐結びを
覚えたての頃に良く間違える結び方、、 と言えば分かるでしょう。
同じ方向から2回通すと縦結びになるので 一度試しておくのも
いざ、、という時の役に立ちます。 手甲、脚絆、足袋を手足に
しっかり付けると 身体の前に組んだ手に数珠を絡ませます。。
頭陀袋は頭を通して胸の前に置き、中に渡し賃を入れますが、、
斎場毎に入れて良い物の決まりがあるので 斎場の指示に従う
のが最善の方法です。 もし、硬貨が入れられる火葬場の場合
5円や50円など「縁」に繋がる硬貨は避けます。 また、合計が
45円(始終ご縁)などの語呂合わせになる金額も避けます。
時には「隠し銭」と言って 棺の端っこや 着物の裾などにお金を
入れる場合もありますが いずれにしても小額にしておきましょう。
仕度の最後は着物ですが 二通りの方法をとっています。
ひとつは着物を上から掛ける方法と 着物で身体を包む方法で
ケースバイケースで使い分けますが 最初の上から掛ける方法は
親族が多くて 旅支度を全員で手掛けられない場合などには、
手掛けていない方全員で着物の端を持って掛ける事もあります。
旅支度が整うと 納棺ですが取っ手の付いた防水シートの上に、
故人が寝ているので 取っ手をみんなで持って棺に納めます。
映画「おくりびと」で 故人に着物を着せる場面がありましたが、、
あんしんサポートでは ある条件下のもと以外は着せません。その
理由と 条件とは、、などを次回書きたいと思います ・・・つづく
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安置して、、打合せが済み、、化粧が済んで祭壇を飾るとひと段落
ですが 菩提寺には「白木位牌」「野位牌」「七本塔婆」を届けて
おきます。 葬儀前日の通夜前か葬儀当日の朝に行うのが湯かん
納棺の儀と呼ばれるもので 湯灌(ゆかん)とは故人の身体を洗って
清める事、、納棺とは白装束に代表される旅支度を整えたのち、、
棺の中に納めることです。 湯かんや納棺では「逆さごと」と言われる
普段とは違った方法で何かをする事で 死で行う行事は特別な事
であり いつもとは違うのだ、、特別な儀式なのだとしたのでしょう。
皆さんが良く知る逆さごととして「左前」という言葉があります。
着物を着る時 普通は自分の右側の着物を先に身体に合わせて
から 左側を上に被せるのですが その逆に着るので「左前」となる
のです。 また、普通はお湯に水を足して ぬるま湯を作りますが、、
水に湯を足して作ったりします。場所によっては足袋を左右反対に
履かせたり 洋服の上下を逆に羽織ったりする場所もありますが、、
全て「逆さごと」の風習によるものです。 湯かんには昔から行われて
いる「簡易湯かん」と最近始まった「業者湯かん」が代表的でしょう。
簡易湯かんは 親族が手足の出ている部分を 脱脂綿等で拭いて
あげる方法で専門家が風呂に入れ身体を洗って拭いて 旅支度
まで整えてくれるのが業者湯かんに多いパターンです。 ただし、、
業者湯かんは5万円~10万円程度の費用が掛かるでしょう。
どちらを選択しても 家族の自由で何の問題もありませんが 時々
我々にどちらが良いか聞く方もいるので 迷った時の考え方だけは
書いておきたいと思います。 その答えは、自分ならどっちが良い?
これが考え方の基本です。 葬儀屋さんは言います。。入院してた
のだから風呂に入れてサッパリさせてあげたいですよね。 確かに、、
その通りだと思える言葉ですが、、自分なら、 に当てはめてみます。
自分が故人だったら 初めて会う知らない人達でも サッパリしたい
からと 裸にされて風呂に入れて欲しいですか? はぃ、、と思うなら
業者湯かんも良いでしょう。 、、が、自分は嫌だと思うなら故人
だって同じでしょ? 簡易ゆかんで良いと思いますよ。但し、故人の
娘や息子など家族で 足や手だけじゃなく身体の拭ける部分だけ
でも拭いてあげたいなら 葬儀屋さんに相談すると良いでしょう。
きっと湯かんの前に家族だけの時間をとって叶えてくれるばすです。
拭く場所は納棺師が説明してくれますので 身体を清めるだけで
なく、、現世に染まった煩悩や欲なども綺麗に拭いてあげるような
気持ちで、、成仏して、、次の人生はもっと良い人生になるように
生まれてくるんだよ、、、などと思いながら拭いてあげてくださいな。
心身の清めが済むと「旅支度と納棺」です。 ・・・つづく
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