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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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親族40名に対して 50個のおにぎりと 漬物を準備したのですが

2時間後には お清め料理があるので余るか? とも思っていたの

ですが 全く足らない現実でした。  今まで前橋や高崎、伊勢崎の

葬儀では一人一個で人数分でも余っていたのにと思い 少し間を

置いてから親族の中で気さくな人に おにぎりの話しを聞くと、、、

座った人数と数を数えたら 一人2個は無いなと思ったから一個に

しておいた、、、と言われました。 これが若い人なら そうだろうと

納得もしますが 伺ったのは70才前後の女性なのですから、、、

中年くらいの人達の感覚なら 全く足りないと思ったでしょうね。

同じ県内で この辺だけが何でこんなに食うんだろ??との思いが

残った葬儀だったので 後で色々聞いてみると この地方の感覚で

親族や隣保は毎食3日間食べるのが当たり前 残さず食べるのも

供養なのだと言われました。 地域性と言う意味では同じ葬儀でも

前橋と利根では相当の違いがあるので 少しだけご紹介します。

        「前橋近隣」            「利根近隣」

納骨     49日に納骨           即日納骨

供物     生花がメイン           籠盛メイン ・座布団

葬儀直後  ----------            寺参り

これはほんの一例で、枕団子の形や入れ物 位牌分けは当たり前

会葬者は「告げ状」と言う招待状?が来た人だけが 近隣の人は

会葬に行く、香典は特別な伝票があり金額と何処の誰かを書いて

渡すなど 違いを探せばいくらでもあります。 いくらでもある違いの

中で、これは前橋でもすれば良いのに、、と思うものがありました。

葬儀場で目にする 2段のスタンド供花がありますが、これを数基

出口付近に出しておき会葬された方々が 自分で抜いて 好きに

持って帰るのです。 前橋でも棺に入れたり、花束を作って親族に

渡したりしますが 使えるスタンド数には限界があります。

ならば、一般会葬者の人達に持って帰って貰うほうが良いと思う。

そうすれば、、「余った花はきっと使いまわすんだよ」なんて悪口を

言われなくても済むので 一挙両得かもしれませんね。

少々足りない おにぎりを食べたあとは葬儀です。 ・・・つづく


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例えば、白装束を着せる段階になると、葬儀屋さんはこう言います。

「手甲は手の所に置いてください」脚絆でも、足袋でも、みな同様に、

適当とも思えるほど 簡単に済ませる葬儀社も珍しくはありません。

葬儀とは事前相談~納骨まで、ご安置・・湯かん・・納棺・・などなど

いくつもの行程を重ねる儀式です。 行なう内容は各社全く違うのに

湯かん・納棺のように 文字で書けば全く一緒なのです。 

もっと不思議なのは、雑な湯かん・納棺だけでなく、葬家に殆ど顔も

出さず、葬儀の間はタバコをパカパカ吸ってて 見積り金額だけは

一人前以上を請求して その後は何の音沙汰も無し、、 こーんな

葬儀社だって、、広告や看板には「まごごろで」「葬家の身になって」

などと平然と書いてあるのが現実です。 ところが、消費者の多くは

何処の葬儀屋でも大差ないでしょ? と思っているのが現実です。

また、他との比較をするほど経験が無いので 適当な儀式でも

ほぉ これが湯かん、、納棺なのか、、と思ってしまうようです。

だって、実際に葬儀をしてみないと、どちらの葬儀社か分らない、、と

思われた方、、そんな事はありません。 初めて会った時から何度も

話しをし、、相談や、、見積りを重ねる中で 担当者の人柄を始め

会社の体質など いくらでも見抜けるはずです。 さらに、葬儀をする

まで 葬儀社の人と会わないもの、、、分らないと思った方々は、、、

闇夜をライトを点けずに高速で飛ばすようなものだと思ってください。

何事も無く目的地に到着できるほうが不思議、、、でしょ?

本葬儀の納棺師は 雑さは無く、丁寧で、温かい、湯かん納棺を

してくれました。続いて、綿衣裳を整えている間、親族の方々には

用意した おにぎりで軽く食事をして貰いましたが、地域差?なの

でしょうか、、場所によって「人数と用意する個数が全く違う」のを

教えられた葬儀でもありました。 ・・・つづく


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午前8時、秋の穏やかな朝日を背に 葬儀場のある沼田市へ向う。

沼田までの1時間は近場では難しい朝食を取りながら、 本日の

予定を確認する事もでき 貴重な時間である事を発見しました。

午前9時45分 家族・親族の集合を確認すると 午前10時からは

葬儀会場を使って湯かん・納棺の儀が始まります。

昨日作った当日スケジュール紙を 皆さんに渡すと 今日一日の

流れを順を追って時間と合せての説明です。 次に湯かんとは、、

納棺とは、、の説明に続き、本日の納棺師を紹介し儀式が始まる。

「湯かん・納棺」多分全ての葬儀社が使う言葉であり 全ての葬儀

社が行なう儀式なのですが 中身内容は全く違うのが現実です。 

納棺に行なう「旅支度」はその最たるものなのでご紹介しましょう。

「着物帯・腰巻・天冠・頭陀袋・手甲・脚絆・足袋・草履・数珠・布袋」

「着物」折柄のある白地で一重の着物  「帯」着物と同生地の帯

「裾よけ」女性が着物の下に着る腰巻(女性用) 「天冠」三角頭巾

「頭陀袋」三途の川の渡し賃・六文銭入れ 「手甲」手の甲を覆う布

「脚絆」足のすねを守る布 「足袋」「草履」「数珠」 の説明は不要で

しょうから、、 最後は「布袋」故人に持たせたい物を入れる袋です。

これが あんしんサポート白装束内容で 天冠だけはあまりイメージ

として良くないので使いませんが 足袋・手甲・脚絆などは全て固結

びで結んで頂くことで、故人を送る覚悟をしなければ成らない現実を

ご家族の心に持って頂く時間であり、旅立つ故人の身支度を整える

事が 身内として故人の身体に触れる最後の時なのだからこそ、、

心を込めた時間にしたいと考えています。

ところが葬儀社によって、湯かんや納棺に対する考え方が全く違う

事だけはハッキリと分るような 湯かん・納棺を行なう葬儀社は、、

きっと、あなたが思っている以上に多いのです。 ・・・つづく

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