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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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さぁ 、これで、親戚や外野は外して 家族vs葬儀社の直接対決

図式が出来ましたので 存分に実力を発揮して無後悔にします。

ところが、 前々回でも触れましたが葬儀使用品目は馴染みがなく

要不要の判断に困る物が多いのです。 一つの例をあげてみると

「棺(ひつぎ)」がある。。棺は誰でも知っているように遺体を納棺し

火葬場まで運ぶ為の箱です。 ところが、棺だけでも主流の布棺

から 手彫り、、うるし塗りなど様々であり、、値段も当社の布棺は

39.000円ですが、、同じ布棺でも150.000円くらいまではある

物は違わない、もっと高い物なら30万円程度ならいくらでもある。

故人が入る最後の部屋なのですから ある程度は、、、などと言う

業者もあるだろうし そっかぁ、、なんて思ったあなたは 要注意!

先に述べたように棺は火葬場まで運ぶ為の箱でしかないのです。

火葬前日に湯かん、納棺をしたなら たった半日程度で灰になる

箱に30万円?あり得ますか? まぁ、、車は人が乗れて動けば

良いんだから、、、に対して800万円のレクサス選択ってのもあり

ですから お金の余っている方は100万円の棺でも良いでしょう。

でも、我々と同じ一般庶民は一考の価値有りです。

当社使用39.000円税込の棺が他社の布棺と違うと言う人は

一人もいませんし 業者は言えるはずがありません。 同じだし、、

金額の高い安いは各社の考え方なので 今回その点は避けます。

また、時々耳にする項目に「業者湯かん」があります。 葬儀社の

営業は言います「ずっとお風呂も入れなかった故人ですから 風呂

くらいはちゃんと入れてあげたいですよね」 実に人の心理を突いた

巧みな言葉です。聞いた家族は「そうですよねぇ」なんて思っちゃう。

で、5万円~10万円の加算、葬儀社さんは ありがとうございます

きっと心から言うでしょう。。。が、ちょっと待ったぁ!!! 

では、故人が自分だったらと考えてみましょう。 あなたが故人なら

見ず知らずの初めて見る人に 裸にされて風呂に入れて欲しい?

どう思ったか分りませんが きっと故人が生きていたら同じですよ。。

さて、、何か気付きましたか? 葬儀使用品の要不要選択基準

分ったはずです「もし自分だったらどう思うか」これが答えです。

葬儀社の人が必要だって言うから、、親戚、友人知人に言われた

そんな決まりは何処にもないですよ。 それは宗教家でも言えます。

人として人間として立派な方なら これがなきゃ駄目だなんて絶対

言いません。その場で恥をかかせたり 無理をさせずにおいて後で

必要な事があれば教えてくれるものです。 なぜか? 今の葬儀で

使う祭壇でさえ、、初めは無かったんです。全て業者が作ったもの、

業者が考えたものだからです。 自分達家族の思いと財布事情を

最優先して要不要を決める。。全ての基準はそこだけにある、、と

思って打合せに臨めば、無後悔へ大幅に前進です。 ・・・つづく

「アドバイス」

1) 要不要の基準、、それは自分だったら、、と考えることです

2) 業者さんの意見は聞いても、鵜呑みにしてはいけません

3) 豪華 = 最高ではありません。 何が最高かを考えましょう


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最終打合せ時には もうひとつ大きな難関があるのですが、それは

「親戚」が打合せに入ることで、高額費用になるようなケースです。

こんな風に書くと「えっ?」親戚なら我が家の心配をしてくれるのが

普通でしょ? と思うでしょうし そう思って当然だし 我々も初めは

そう思っていました。 ところが親戚が同席した打合せをしてみると

「返礼品はもっと良い物を・・」「料理はもう少し豪華に・・」中には

「知り合いの坊さんが居て 俺とは良く知ってる仲だから大丈夫だ」

こう言ってたはずが、、坊さんの言いなりで高額な布施を払うことに

なる現実を何度も見て来ました。  これが100名程の葬儀ならば

我々が勧める返礼品・料理と紹介僧侶への お布施を合わせると

30万円~50万円以上の差が出るのですが その親戚が費用を

出してくれるのなら、我々も、、葬家も、、何の文句もありません。

「くちは出すけど金出さず」だから問題なのです。 故人が自分の

兄弟姉妹だからと言っても くちを出して良い事と 出すべきでは

無い事の常識を踏まえること、、くちを出すなら その責任を取って

費用の増額分は負担するなどの対応をとる事などを 考慮して

欲しいと思う。。 特に大黒柱を失った葬家は これからの生活を

考えなくてはならない訳で、正直、葬儀の規模や返礼品・料理

などより遥かに大切なことなのです。 最愛の人を失った家族なら

誰だって精一杯のことを故人の為にしてあげたいと思うものです。

でも、、それを全てしたら後の生活はどうなる? 誰かが気持ちと

現実の違いを説いて、、冷静な判断をさせる必要がある、それが

葬儀という特殊な儀式なのです。 本来なら親戚の中で長老が

そんな役回りをしてくれたらと思うのですが 今は昔ほど親戚関係

自体がありません。 結局、でしゃばりさんだけがくちを出すのです。

我々が事前相談を勧める理由のひとつがこれです。 家族が元気

ならば誰だって冷静な判断が出来るし 家族全員の意見も確認

できるからです。 でも、事前相談をしてない場合は当然あります。

そんな時は、搬送直後の誰も親戚の居ない時だったり、病院から

親戚が着いて来た時は、翌日、家族だけの時に打合せを行なう

ようにしています。 これが、我々に対する信頼感を無くさずに、、

葬家に後悔をさせない最善の方法だからです。 ・・・つづく

「アドバイス」

1) 俺に任せろと言う親戚の人柄で、任せる任せないは判断

2) 葬儀より大切な、その後の生活を最優先して決めるべし

3) まずは親戚不在で打合せをしてから相談の有無を決める


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前回の文章で何が言いたいか分った方も居るでしょうし、分らない

方もいたでしょうが、 ようは万が一の心配をせずに済むだけの準備

だけはしておくべきだという話です。 そんな話しはしたく無いと言って

いた家族に万が一が起こると こんな打合せ風景になるのです。

葬儀打合せ、、多くの人は家族に終幕が訪れた後で 葬儀社との

打合せをするのですが これが思っている以上に時間が無いのです

通常は半日程度なのですが 半日全てが使えるなら問題はない。

ところが親戚対応、電話応対、隣保班だ何だと じっくり話す時間

など殆ど無いうえに、火葬場予約と宗教者の都合で葬儀日程が

決まる。 今は病院で亡くなる方が多く、自宅等に搬送し 安置を

するとすぐに打合せが始まる。 喪主の多くは中年以降の方が多く

普段オバタリアン・オジタリアン特有の 厚かましさだってあるのに

葬儀になるとパニックで 損得だけでなく、通常の判断が出来ない

状態の人が多いのも特徴です。 この辺の感覚は葬儀経験者に

確認してみると良いでしょう。 冷静さを欠いた「ど素人の喪主」対

「百戦錬磨の営業」での戦い? これが打合せ風景なのです。

枕飾りは、、湯かんは、、経帷子は、、宮川紙は、、四華華は、、

などと続けざまに言われたら、 これら全てが何の事か分りますか?

何が何だか分らない貴方は「お任せします」「普通はどうするの?」

絶対に言ってはいけない言葉をくちにした貴方、、営業の思うつぼ

なのです。 何も知らない事が分った営業は こんな風に言います。

「一般的には、、」「普通は、、」「多くの方は、、」こんな前置詞を

付けて「一般的には こちらの棺を利用される方が多いですね」で、

あなたは「ではそれで・・」これで5万円の加算です。 棺だけでなく

霊柩車、、祭壇、、祭壇生花、、料理、、返礼品、、全てに対し

同様の感覚で打合せは進み、、加算額だけで数十万になります。

そこで、プロの営業が一言「これだけしてあげれば故人も満足して

浮かばれますよ」 実に巧妙なキャンセル防止言葉です。さっすが

プロですね。 でも、この時点では まだ貴方は気付いていません。

そう、、高額請求が来ることに。。 ならば、知ったかぶりをすれば、

なんて思ってはいけません。。知識の無さはすぐに見抜かれます。。

「喪主さんはご存知でしょうが 普通はこちらを使いますよね?」

これで高額品に決まりです。結果、故人や家族ではなく、葬儀社

担当者の喜ぶ葬儀打合せが終了するのです。 また、不思議な

事に多くの葬家は請求書が来るまで 請求額が殆ど分らないのも

共通点ですが 葬儀以外の商売では絶対あり得ないことです。

「アドバイス」

1. だから冷戦な時に、、事前に打合せはすべきなのです

2. それが嫌なら、対抗できるだけの知識を持つべきです

3. 或いは、信頼に足る専門家や業者を事前に探しておく

このどれかを選択すれば良いのですが、最善は「1」です・・・つづく


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