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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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その後も 病院から自宅に運ぶ寝台車があればと思う反面、、その

車を維持できるのか、、一体いくらするのか、、など時々は考えても

中々現実味のある話まで進まずに時は過ぎ、、今年8月のある日

朝の7時突然の電話で 去年、当社で父親の葬儀をされた方から

会社同僚のお母さんが亡くなったのだが 病院から自宅までの搬送

だけでも良いですか?との連絡が入った すぐに搬送手配をし その

病院に行くと電話をくれた本人も駆けつけて来てくれていて 我々を

同僚に紹介、、、結局、葬儀施行の全てを依頼され葬儀は終了。

それから間もなくして 電話をくれたご夫婦で一年忌の相談もあって

来社された時、ご主人からこんな話をされたのです。 それは、、

病院で亡くなると いつまでも病院に居られず 知ってる業者が無い

ならご紹介しますよ。と、言ってはくれるが 搬送=葬儀依頼に直結

している感が強く 自分達は あんしんサポートに連絡が決まっていた

から問題無かったが 今回紹介した同僚もその点が不安で 結局は

自分に相談してきたのだと言い だからこんな方法が取れたら良いと

話してくれた。。 ご主人の提案とはこんな内容でした。 

病院で家族が亡くなると 精神的にはパニックになり そのまま搬送し

勢いで葬儀内容を決めるから 後悔に繋がる人が多いんだと思う。。

だからと言って 我々のように事前相談をしっかりしてある人は そうは

居ないはずだから 搬送依頼したら葬儀に直結せず、、搬送だけの

依頼が可能になれば、、、とのことでした。 ご主人曰く、、病院から

自宅に戻って安置を済ませたら とりあえず 家族で座って お茶でも

飲んで落ち着いてから さぁ 葬儀はどうする? と家族で相談して

どの葬儀社に依頼するかを決められたら、、精神的にもバタバタした

感覚ではなく 業者主導から家族主導に近づけると思うんだけど。。

ついでに言えば その搬送料が高くなければ最高なのですが、、、

これがご夫婦の意見ですが、、、そりゃそうだ!ですよね。 ・・・つづく

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NPO法人としてスタートしてからは 葬儀とは、、葬儀のなんたるかを

信頼できる業界の諸先輩の仕事を見て、、聞いて、、できることなら

何でも手伝って学び覚える日々でしたが 当初は棺がいくらなのか、

骨壷がいくらで 位牌がいくらなのかも全く分からないスタートだったし

業界の人達は 自分の仕入れ業者や価格を教えてはくれません。

今から思えば 素人に毛の生えた程度の知識だけで 良くやれたと

思う反面、、業界で育った人間ではないからこそ 業界の常識よりも

消費者感覚で葬儀を見られた事が あんしんサポートには良かった

ような気がします。 またお願いする各社それぞれにいい所もあれば

ん?って思う部分もあるけど その良い部分のみを学び 自分達の

オリジナル葬儀を作り上げれば 相当レベルの高いものになるはずと

思ってきましたが 間違って無かったようです。 霊柩車以外の事も

色々ありますが それらの話はまた別の機会に書くとして 今回は

霊柩車に絞って話を進めます。 前回書いた 国保から支給される

埋葬料5万円の話が 霊柩車取得の最初のきっかけですが我々の

ようにポツン、、ポツン、、と葬儀を依頼される程度では 車両確保で

掛かる月々のランニングコストが大き過ぎて、、、それなら 高くても

その都度の経費で済む 搬送業者依頼のほうが得策だと判断。。。

会社の身体が大きくなるまで 霊柩車の件はお預けと思っていたの

ですが ある葬儀で家族から「故人が長年住んだ家が近くにあるの

ですが 出棺したらその道を通って貰えませんか?」と言われました。

その葬儀では市の霊柩車を使用しており 運転手さんに その旨を

伝えると「本来は家族から通る道の指定は出来ませんが 道一本

なので 今回だけは良いですよ。でも、次はありませんよ」と言われて

運転手さんの好意で 家族の意向に沿えたのです。 その時思った

のは「病院からの搬送」や「自宅からの出棺」の時 思い出の場所

とか、ずっと暮らした風景の中を、故人に見せながら 語りかけながら

走ってあげられたらなぁ、、でした。 これが自社の霊柩車を持ちたい

そう思った2回目なのです。 これを裏付けるような事を この葬儀の

2ヶ月後、、家族から聞かされるのです。 群馬県北部に沼田市が

あり そこから車で30分ほどの距離にある山間部での葬儀依頼が

事前相談であったのですが 地元前橋から車で1時間半の事もあり

当社にとっては初めての地域での葬儀でもあるので 病院から自宅

までの搬送にいつもの搬送業者では 相当な金額になると判断し

自分達で運べるようにと 搬送に使用する布団類を事前に預けて

おいたのですが 後からご家族に聞かされたのは、 沼田の病院から

椎坂峠を越えるとき、、車中で「ほら父ちゃん、、椎坂だよ。もうすぐ

桜の花も咲くよ」って声を掛けながら自宅に戻ったのだそうです、、、

自分の車で運ぶのは大変だったけど 話をしながら、、見慣れた街

見慣れた景色の中を 自分達のペースで走れたので良かったと聞き

2ヶ月前に感じた家族の思い、、やっぱそうだったのかと改めて実感

させてくれた葬儀になりました。・・・つづく
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ホームページ最下段の 自身自身を紹介する文章にも書いた通り

葬儀の仕事なんてぜってぇー嫌だ!って公言していた頃、、15才で

生き別れた父親の訃報が 八王子裁判所から届いたのがきっかけで

葬儀とはなんぞや?から始まり、、何でこんなにたっけーの?となって

ならば良い葬儀社を紹介すれば 多くの消費者に喜ばれる!?

じゃあ、、葬儀屋さんを回って話を聞くか、、この程度の安易な発想

から始まり、、私物化し難い組織としてNPOを選択して認可待ちで

葬儀社やお寺を あちこち回っている頃、、一件の葬儀依頼が飛び

こんで来た。。当時は当然「ど素人」ですから 葬儀屋さんならどこ

でも大差ないだろう。。程度の感覚で依頼した葬儀屋さんの 怠慢

ぶりや 一般人とはかけ離れた感覚に何度もビックリしながら何とか

葬儀を終えた時、、どんなに葬儀社を回って話を聞いても 上辺の

話しか聞けない事を悟った。。その代表的な葬儀社の言い分として

「うちはいつも葬家から喜んで貰える」異口同音に全ての葬儀社が

言ってたのですが これは葬儀中、、もしくは直後に限っての話なの

だという事に 気づいたのもこの頃で それ以降葬儀社周りは中止。

ならば、と自分の目で葬儀でどんな言動をする社長なのか?を見て

この人ならと信頼に足る人が経営者である所と 一緒に仕事をする

感覚から始め、、現状の葬儀実態や実情を葬儀社側からと 葬家

家族双方から学び教えられる事から始まったのです。 NPO設立の

登記内容を決める頃には 本当に消費者支援をするつもりならば

紹介では無理だと判断 また この頃 前橋では国民健康保険から

支給される「埋葬料」が7万円から 5万円に減額されたのです。

自分で文章書いてて 何処が「霊柩車取得奮戦記」なんだ???

と思いながらでしたが やっと第一歩に到達しました。 ホッですね。

国保からの埋葬料が5万円なら 何とか5万円での火葬は可能か?

到底無理な話なのか、、でも時々 ご老人の話を聞く機会があると

「自分が死ぬのに いくら残しておけば良いの?」こんな寂しい話が

当たり前のように語られている。今から2年数ヶ月前の事 生きている

時にお金は使うものだと言うなら、、国保からの5万円だけで火葬が

できるようにすれば良い、、それには自社の寝台車・霊柩車は必須

条件だと分かった時こそが 奮戦記のスタートでした。・・・つづく

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