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美容に携わって30年のある日 忌み嫌ってきた葬儀の仕事を始めるきっかけとなる時は突然訪れた。。
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生活空間である、たったひとつの部屋を可能な限り片付け、物を

動かして広くしておいてくれたのですから 最大限利用できるよう

白幕を張っていきます。 結果、3.6メートルの白幕を5本使い

会葬者が来ても違和感の無い空間にすることが出来ましたし、

予定の15人程度なら問題なく座れる広さの確保が出来ました。

祭壇を作り、、生花を飾り、、改めてご安置が済むと お父さんの

ひげ剃り、化粧、整髪を始めます。 家族全員が見守る中、、、

30分後には 会葬される方々に会っても 恥ずかしくないように

きれいにするから待っててねって思いながら、 時には故人に声を

掛けながらの作業です。 不思議なものでひげを剃って髪を整え

老人特有のシミなどをコンシーラで隠して化粧をすると 殆どの

故人は眠っているような顔になってくれます。僕が化粧をするのは

2つの理由からで、ひとつは「故人だって どうせなら綺麗な顔で

弔問客に会いたいだろうな」ってのと 後ひとつは「眠っているような

顔を見た家族の心がやすまるから」なんです。 家族が「起きて」

って声を掛けたくなるくらいにしてあげたいと思いながら化粧をする

のですが、出来映えは家族のみ知る、ですかね。 普段は化粧を

すると 家族に見て頂き終了なのですが 余命、最長で3週間

と言われて あんしんサポートに来られ、、最初の打ち合わせで

僕に「葬儀も大切ですが、今はそれ以上に残された時間を家族

夫婦で過ごす事、、家族の写真アルバムを見て語り、、話し尽く

すくらいの気持ちが一番大事ですよ」って半分は 叱られるような

感覚で言われ 翌日からすぐに実行してくれた家族だったのです。

最長と言われた余命が過ぎ、、昨年末の29日に偶然、故人の

次男と会うことがあり「お父さんは?」と聞くと 「最近は我がままに

なってきて 母親と喧嘩してますよ」と笑顔で話してくれたのを聞い

ていましたので 最後の時を迎えた今、、話しておこう、、家族を

褒めてあげたいと思っての事だったのです。 僕のくちから出たのは

「昨年末、偶然次男と会って聞いた時、最近お父さんが家族に

我がままを言うようになって 母親と喧嘩をしていると聞きましたが

それは家族のみんなが 毎日のように病院に通ってくれた証でも

あるんです。 人はたまに会った人には我がままは言いません。。

場合によっては病人が気を遣う事も珍しくないもの。でも皆さんが

僕の言った事を素直に受け止めてくれ、 毎日通ったからこそ出る

我がままなんですよ。 みんな本当に良く頑張りましたね。えらい

ですよ、、立派でしたよ。。お父さんは 間違いなく ありがとうって

言ってますよ」、、こんな言葉でした。 話をし始めた僕のほうが

先に涙を流してしまったせいでしょうか、その場にいた家族全員が

泣いてしまいました。 んと、、葬儀に遣う言葉ではありませんが

何処か爽やかな、、すがすがしさ、、みたいな 達成感のような

感覚さえ覚える その場の雰囲気でした。 と同時に これこそが

家族葬儀の最も良い部分だと思えたのです。 義理や嫌々では

無く、、心から故人を悼む気持ちの人達だけの集まり、、余計な

神経を遣う親戚や、、友人知人の居ない空間を何とかしてでも

作ってあげる。。これも僕達の仕事の中で 大きな大切な部分

なのだと 再認識させられ、、教えられた時間でもありました。

葬家に教えられる これらひとつひとつが あんしんサポートの

これからの目標である指針となっていくのです。・・・つづく

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25日は友引の翌日でこの寒い時期ですから葬儀場・火葬場

ともに予約満杯状態です。本日は都内から来られる親戚もいる

との事で午後12時30分から葬儀、、2時15分に出棺をして

最終炉の午後3時火葬、本来は火葬から戻ってゆっくり後飾り

祭壇を設置すれば良いのですが、あとの時間がありません。かと

言って住宅事情があるので 今日中には部屋を使える状態まで

にはする必要がある。。どうしようかと思いましたが、葬儀終了後

棺の中に生花を入れるお別れの儀が済んでから 出棺までの間

最高で30分、、最短だと15分の間に白幕から全てを撤去する

事で25日朝から千明は渋川市役所・斎場と手続きをしに行き

僕は必要な道具の積込みと確認をする訳だったのです。。が、、

朝、車のエンジンを掛けると やたらと車体が揺れるのです。車の

事は全く分らない僕でも 何か変だと分るほどの揺れ、、スピード

メーターのある場所を見るとオレンジ色のエンジン?のような絵が

点灯しています。 うそ、、、これで止まっちゃったら今日の葬儀に

使う棺が運べません。。とりあえず事務所に向います。信号待ち

だと やたら揺れる車に不安を感じながらも事務所到着、すぐに

ネット検索をしてディラーに電話、、幸いすぐ近くに販売店があり

電話予約して向おうとエンジンを掛けると、あれ?ランプは消えて

いつも通りの感じです。。けど、途中何かあったら大変と予約した

自動車メーカーのディラーに行って見て貰うと 3本あるプラグの

1本が動き難い状態になっているらしい、、説明は受けましたが

よう分らんので 3本交換して貰って事なきを得ました。。ホッ。。

事務所に戻って積込みをしていると 千明も用事を済ませて戻り

最終確認が終了したのは11時30分、、もう出かける時間です。

車の中でおにぎり1個づつ食べながら葬家に向います。予定通り

葬儀、、お別れの儀と進んで出棺までの時間が、、たった5分。。

その時、出棺の霊柩車到着、、すぐに一緒に片付けを手伝って

貰い午後2時30分に出棺することにしました。 葬家から斎場

までは順調に行けば20分の距離ですから火葬予約の30分前

出棺なら問題はないのです。ある程度片付けを済ませた段階で

千明を前橋斎場に向わせます。 斎場での手続きや清め席の

準備がある為で、あんしんサポートオリジナルの「故人を偲ぶ」と

いう料理の下に置くA4サイズの文章などもセットする為です。

残った僕は 霊柩車が出棺し全ての確認をして 渋川の安置

祭壇に使う果物を買って午後3時頃に行く予定になっています。

出棺を遅らせたせいで、僕が葬家を出たのは2時45分、、3時

到着は絶対に無理なので 向う葬家に一度電話を入れます。

結局、果物を買って20分遅れで到着、、待っていてくれた息子

さん達3人と すぐに葬儀ができる部屋へと作業開始。 さすが

若い三人の労力が加算されると早いですね。 
・・・つづく

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初めて搬送に行った病院は 山の中にある大きな敷地に何棟も

施設が建っている感じです。 夜中に一人で運転してたら恐い

だろうなと思うほど山の中でしたが、、朝や昼間はすごく環境の

良いところなんでしょうね。 朝は小鳥や野鳥の声で目を覚まし

朝霧の残る小道を散歩すると、時々はリスや小動物とおはようの

挨拶を交わす毎日、、なんてね。 現実は真っ暗な山道を登り

到着すると すぐに搬送して自宅に戻りました。 前もって言われ

ていたとはいえ、、突然のことですから 当然家の中は片付いて

いません。 先に戻った息子二人で片付けてくれたようですが、、

ご安置する広い場所が確保できた程度の段階でした。 まずは

ご安置、、時間は午後11時、、すぐに火葬予約の確認に入る

12月始めに話をした時、、確か、、家族の希望では できるだけ

家に居させてあげたいと聞いていたので 家族に確認。 やはり、

同じ答えが返ってきたので、26日火葬でも問題はないのですが

1日延ばして27日午後1時30分の火葬予約にしました。

※ この点も覚えておいて欲しい部分です。

葬儀日程や火葬予約は決まっていると思っていませんか?又は

葬儀屋さんに言われたまま、、なんて思っていませんか? まぁ、、

思った通りに成らない事も多いでしょうが、早い火葬でも できる

だけゆっくりして欲しい時でも 希望だけは葬儀屋さんに伝えて

みると良いですよ。 きっと可能な限り意に添ってくれるでしょう。

最短での火葬より一日延びたので 今晩はバタバタ片付けるより

ご安置をして、、故人であるお父さんには ユックリ休んで貰って

朝になってから午前の時間を使って片付けましょうよ、、と提案。

部屋数が沢山ある訳でもなく、、普段の生活空間を空けるのは

簡単ではないとの判断からでした。 我々は朝から死亡届等を

済ませ火葬場への手続きなどで動くから 午前7時30分を過ぎ

たら菩提寺に連絡をして 仮の予約日時で問題ないか確認し

当方に確認連絡を貰うことにしました。 幸いにも仮日程のままで

問題ありませんでしたが もし住職の予定が先に入っていたら、

葬儀日時は全て振り出しに戻る事になってしまいます。

上に書いた葬儀日程を1日延ばした事が 家族全員にとっては

お父さんと過ごす最後の時間、、思い出深い通夜の夜になった

のだということを、、葬儀後、お茶を頂きながら聞かさせるのです。

ところが、この思いやりが激動の1日を招くのです。・・・つづく

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